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カテゴリ:バスフィッシング
桧原湖の6月下旬、7月上旬の頃は、水温も20℃を超えて適水温になり、スポーニングから
回復したスモールなんかも出てきて、フライへの反応も良くなる時期でした。 フローターフライマンでもある私にとっても楽しみな季節の始まりって感じでした。(笑) 朝マズメの3時間ちょっとで、40本強の釣果を出したこともある、フライでもの凄く爆発する時期でもありました。 今日も沢山釣れるかな~♪と楽しみにしていた、4,5年前の長雨が続いた7月のとある日の 出来事です。 ようやく水温が上昇してフライのシーズン到来!と思っていたのですが、やけに水の色が 悪いではないですか? 夏なのにおかしいなぁ~と思い、釣り始めました。 小島周り、大岩周り、ハング下などへフライを打ち込んで行ったのですが、一向にバイトが ありませんでした。 えっ!ここで出ないの!! おかしい!! マジで!! 何とかシャローの岩周りで、1本出したのですが、あまりの反応の悪さに、半日で上がって しまいました。 フライなら、余裕で2,30本出てもおかしくないエリア、季節でですよ。 全く打つ手なしで、本当に頭を抱えてしまいました。(涙) これが、私が記憶している、真夏の季節外れのターンオーバーの始まりだったと思います。 それから、以降、極端にフライへの反応が悪くなります。 坊主撃沈釣行は、当たり前。1,2本釣り上げるのがやっという状態でした。(涙) たまたま、このシーズンだけがおかしかっただけなんだと思って、来シーズンも釣って 見ると、また、真夏なのに、ターンオーバーしている感じの水の色で、フライへの反応が 悪いではありませんか。 あとで、本山プロのホームページで、これがターンオーバーだということが分かりました。 真夏にターンオーバーって、皆さん、信じられますか?? 経験したことが無い方は、信じられないことだと思います。 そして、この真夏の季節外れのターンオーバーが、慢性的に現れるようになり、イージーに 釣れていたはずの桧原湖が、超ハイレベルに難しい湖と変化して行ったのでした。 この頃から、フライタックルの他に、ルアー用のタックルをお守り代わりに用意するように なってしまいます。 フライで全く釣れなくて、何度、車に戻って、タックルを積み替えたことでしょう。 お守り代わりのタックルのはずが、すっかりメインのタックルになってしまいました。 それでも、釣れない日が続きました。(涙) 今でこそ、真夏のターンオーバーでも何とか二桁釣ることができるようになりましたが、 当時は、坊主釣行またはそれに近い釣行の連続でした。 今でも酷いターンオーバーになると撃沈釣行になることもあります。(泣) 比較的に桧原湖へ通っている私で、やっとこすっとこ釣っているって感じでしたから、 毎年、6月、7月のいい時期を楽しみに釣行している方には、とても難しい桧原湖になって しまったと思います。(涙) それと時期を同じくして、慢性的に水が悪い影響でしょうか、ウィードの発育が悪くなり ました。 盛期には、水面まで伸びていたウィードも、50cm、いや2,30cmにしか成長しない所も 出てきました。 ウィードエリアが悪くなり、スモールの付き場所も変わっていったように思います。 1箇所から連荘で釣れることは、まず、無くなってしまいました。(涙) 一箇所1本。まるでラージの釣りの様でした。往年の爆発力が徐々に無くなって行った様に 思います。 さらに、30UPアベレージだったサイズも、30UPを釣るのが難しくなって行った様にも 思いました。 そして、とうとう、今年の春、スポーニング場所に、スモールがやってこないという 異常事態になりました。 スポーニングの主役となる、30UPクラスの親スモールが極端に少ない状態にもなりました。 去年あたりから、釣れてくるサイズが金太郎飴の様に20cm前後で、中々30UPが交じらない ので、おかしいなとは、思っていたんですよね。 今年の春になっても、状況は、変わらず、夏になり、秋になっても、釣れてくるサイズは、 圧倒的に20cm前後が多く、これは、桧原湖がどうにかなってしまったのではないとかと 思うようになりました。 春時期のネスト打ち、スポーニング期間のトーナメント開催、また、年がら年中トーナメント を開催され、多い時では、2日間通して、TOP50のトーナメントに至っては3日間連続です。 トーナメントのプラの時期を含めると、あまり広いとはいえない桧原湖でも、相当な プレッシャーとなっていたと思います。 それを毎年の様に開催していては、スモールへのダメージも相当なものだったと思います。 それに追い討ちをかけるように、近年慢性的な『真夏の季節外れのターンオーバー』です。 スモールがおかしくならないのがおかしいくらいの状況だったと言えるかもしれませんね。 一概にトーナメント開催だけが原因だとは思っていません。 トータルに考えて、桧原湖のスモールを取り巻く状況が、環境、気候を含めて、昔とは大きく 変わってしまったからではないかと思っています。 スモールも、人的プレッシャー、自然からのプレッシャーで、かなり弱ってきているように 思いました。 特に、真夏は、異常な高水温にもなり、耐えられなくなって死んでしまうスモールも数多く 見られるようにもなりましたよね。 まずは、スポーニングの主役となる親スモールを増やすこと、安心して産卵できる産卵場所を 確保することが急務なってきているように思います。 スポーニング時期のトーナメント自粛はもちろんですが、トーナメントでのリミットの本数も 制限する必要があると思います。 あとは、大変重要な禁漁区の設定ですね。 多くの湖では、魚資源の保護の為、禁漁区を設定しているところが多いです。 よく桧原湖と比べられる野尻湖は、既に、禁漁区を導入しており、スモールだけではなく、 多くの魚のサンクチュアリとなっています。 桧原湖も釣って釣りまくる時代から、スモールを保護しなければならない時期に入って きたと思います。 早急に手を打たないと、桧原湖が終わってしまいそうです。 【桧原が檜原であるべき姿】に戻って欲しいと、ただただ願うばかりです。 では。 全国から注目されているサイトが大集合!スポーツ・アウトドア人気急上昇ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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