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カテゴリ:消防設備士・危険物取扱者
体調が悪かったので、久しく資格試験の話はしていませんでした。
大分体調が戻ってきたので、合格した試験を中心に、順次、試験対策を行っていこうと 思います。 乙種4類危険物取扱者の免状を持っている方を対象に、これから、甲種危険物取扱者、その他 の乙種危険物取扱者試験を受験する方のために、【超必殺完全受験対策講座】を開こうと 思います。 危険物は、全2回で、これを完璧に覚えれば、6割くらいは、問題が解けると思います。 がんばって勉強しましょう。 《第1回 共通問題・1類・2類受験対策》 【共通問題のポイント】 【1類】 酸化性固体 ・可燃性物質と混合され、打撃または、加熱分解すると激しい燃焼を起こす。 それ自体は不燃性。 ・消火は、水がベスト。(アルカリ金属は、水と激しく反応するので、砂で消火する。) 【2類】 可燃性固体 ・非常に着火しやすい固体及び比較的低温でも引火しやすい固体 ・消火は、砂がオールマイティ、水。(アルミニウム、マグネシウムは、禁水。) 【3類】 自然発火性物質、禁水性物質 ・空気中で自然発火または、水と接触して発火、可燃性ガスを発生。 ・消火は、砂。(黄りんは、水で消火。) 【4類】 引火性液体 ・引火性のある禁水性液体 ・消火は、窒息消化。(水での消火は、延焼が拡大するので、厳禁。) 【5類】 自己反応性物質 ・加熱によって自己反応し、多量の熱を発して、爆発的に反応するもの。(打撃は厳禁。) ・消火は、水がベスト。 【6類】 酸化性液体 ・可燃性物質と混合し、熱分解、打撃により、激しい燃焼を起こす。比重は水より重い物質。 それ自体は不燃性。 ・消火は、水がベスト。 【1類のポイント】 【性質】 ・ほとんどが無色の結晶または、白色の粉末 ・すべて不燃性物質である。 ・加熱すると酸素を発生し、酸素供給源となる。 ・可燃物との混合は、爆発の危険がある。 【火災予防】 ・加熱しない。 ・摩擦・衝撃は与えない。 ・アルカリ金属の過酸化物は、水と接触させない。 【消火方法】 ・大量の水で消火する。 ・アルカリ金属の過酸化物は、乾燥砂、粉末消火器で消火する。(水は厳禁) 乙種1類で重要なのは、酸素供給源であること、それ自体は不燃性であること、消化は、水がベストという3点です。(アルカリ金属の過酸化物は、砂がベスト。禁水。) それらを踏まえて、それぞれの危険物の性質を覚えていきます。 【塩素酸塩類】 加熱・衝撃・摩擦・強酸の添加で爆発する。 ・塩素酸カリウム 無色結晶 湯に溶ける 有毒 ・塩素酸ナトリウム 無色結晶 水、アルコールに溶ける 潮解性 ・塩素酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 100℃で爆発 【過塩素酸塩類】 加熱・衝撃・摩擦・強酸の添加で爆発する。 ・過塩素酸カリウム 無色結晶 水に溶けにくい ・過塩素酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 ・過塩素酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 400℃で発火 【アルカリ金属の過酸化物】 水と反応し、酸素を発生する。 ・過酸化カリウム 無色粉末 潮解性 ・過酸化ナトリウム 淡黄色結晶 ・過酸化カルシウム 無色結晶 酸に溶けて過酸化水素発生 ・過酸化マグネシウム 無色粉末 酸に溶けて過酸化水素発生 ・過酸化バリウム 灰白色粉末 酸に溶けて過酸化水素発生 有毒 【亜塩素酸塩類】 ・亜塩素酸ナトリウム 無色粉末 水に溶ける 有機物との混合で発火 【臭素酸塩類】 ・臭素酸ナトリウム 無色結晶 水、アルコールに溶ける 衝撃で爆発 【硝酸塩類】 ・硝酸カリウム 無色結晶 水に溶ける ・硝酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 ・硝酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 【ヨウ素酸塩類】 ・ヨウ素酸カリウム 白色結晶 水に溶ける ・ヨウ素酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 【過マンガン酸塩類】 ・過マンガン酸カリウム 赤紫色結晶 水に溶ける ・過マンガン酸ナトリウム 赤紫色結晶 水に溶ける 潮解性 【クロム酸塩類】 ・重クロム酸カリウム 橙赤色結晶 水に溶ける ・重クロム酸アンモニウム 橙赤色結晶 水、アルコールに溶ける 覚えなければならないのは、危険物の色、水に溶けるかどうか、潮解性があるかどうかです。 それにプラスして、比重(1より大きいかどうか)、分解温度(酸素を発生する温度)を 覚えるといいと思います。 【2類のポイント】 【性質】 ・ほとんどが比重1以上で、着火しやすい可燃性固体である。 ・有毒ガスを発生するものが多い。 ・微細状の物は、粉塵爆発を起こす恐れがある。 【火災予防】 ・酸化剤との接触は厳禁。 ・加熱・火気、湿気は避ける。 ・金属粉とマグネシウムは、水・酸との接触を避ける。(自然発火、可燃性ガス発生) 【消火方法】 ・水・泡・砂で消火する。 ・金属粉とマグネシウムは砂がベスト。 ・自然発火する黄リンは水がベスト。 乙種2類で重要なのは、比較的低温で着火しやすいこと(酸化剤との接触厳禁)、空気中で 自然発火もしくは水と作用し発火するものがある、有毒ガスを発生するという3点です。 それらを踏まえて、それぞれの危険物の性質を覚えていきます。 【3硫化リン】 黄色結晶 硫化リンの中で1番軽い 水に溶ける 100℃で自然発火 砂で消火 【5硫化リン】 淡黄色結晶 水、2硫化炭素に溶ける 水で有毒な2硫化水素を発生 砂で消火 【7硫化リン】 淡黄色結晶 水、2硫化炭素に溶ける 水で有毒な2硫化水素を発生 砂で消火 【赤リン】 赤褐色粉末 水、2硫化炭素に溶けない 粉塵爆発する 水で消火 【硫黄】 黄色固体 2硫化炭素に溶ける 207℃で発火 有毒ガス 静電気 水・砂で消火 【鉄粉】 灰白色粉末 比重7.8 酸で水素を発生 油のしみた切屑、水で自然発火 砂で消火 【アルミニウム粉】 銀白色粉末 比重2.7 酸で水素を発生 水で自然発火 砂で消火 【亜鉛粉】 青白色粉末 比重7.1 水で自然発火 砂で消火 【マグネシウム】 銀色固体 比重1.7(金属で一番軽い) 酸で水素 水で発火 砂で消火 【引火性固体】 ・固形アルコール 乳白色 40℃未満で可燃性蒸気を発生 窒息消火(泡、二酸化炭素、粉末) ・ラッカーパテ ペースト状 常温以下で引火性蒸気を発生 窒息消火 ・ゴムのり のり状 常温以下で引火性蒸気を発生 吸入するとめまい・貧血 窒息消火 低温で着火、自然発火しやすく、水でも発火するものもあり、危険物によって消火方法が 違うと覚えるといいと思います。 次回は、3類、5類、6類の試験対策を行います。がんばって勉強してください。 では。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.09 19:46:11
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