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2008.03.15
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カテゴリ:英語
TOEFL(トーフル、トフル、トッフル)、Test Of English as a Foreign Language―第二言語としての英語のテスト)は、アメリカ合衆国の非営利団体ETS(Educational Testing Service)が主催する英語の技能試験である。

―Wikipedia "TOEFL" より

 知る限り、ここ8年ぐらいの間で、TOEFLの形式は2回変わった。

 最初の段階のPBT(Paper-Based Testing)は、名前の通り筆記試験だった。Reading, Listning, Structure(文法とか文の構造とか)が中心だった。

 2001年ごろから、CBT(Computer-Based Testing)に変わり、コンピュータを用いて解答する形式となった。内容は、PBTにWritingが加えられたことにより、従来の与えられた問題に選択式に解答するだけでなく、ある質問に対して自分の立場とその根拠を述べるタイプの問題に解答することが必要になった。

 そして、2006年夏ごろから、iBT(Internet-Based Testing)が開始された。試験はコンピュータを用いて解答するのだけど、問題はインターネットで送られてくるものになった。しかも受験料は以前の$130から$170へと大幅アップ(円高なことだけが救い??)。

 そのTOEFL iBTを、今日初めて受けてきた。今回はトライアルという位置づけだったので、Reading以外はテストの準備をほとんどしていなかった。でもまさかあそこまで問題の形式が変わっているとは正直思ってもいなかった。受けてみて、従来よりもReading, Listening, Speaking, Writingの総合力が求められるようになったということと、試験の準備をしてもこの試験である程度の点数を取れないようだと、アメリカやカナダの大学や大学院の授業に「参画」することは難しいであろうということ、逆にいうとしっかりできれば十分ではないかもしれないけど、役立つだろうなという感想を持った。。

1.Reading Section

 自然科学や人文社会科学の分野の文章を読んで、解答する形式は従来とあまり変わらない。

【対策】

・上記の分野の文章をひたすら読み込むこと。同時に、その分野の語彙を増強する。

・時間配分。何分までに何問解いておくのかを予め設定しておくこと。

2.Listening Section

 一つ一つのpassage(文章の一節)が4~5分ぐらいと、長い(前はこんなに長かったっけ?)。内容は大学生活でのシーンや、やはり自然科学や人文社会科学といった分の授業のシーンが中心。1つのpassageを聴いて、複数の設問に解答するので、そのときに聴いた内容を忘れるともうダメ。

【対策】

・試験中はメモをとることができる。聴いた内容の要点をメモをとるトレーニングを積む。

・聴く際に把握すべきポイントとしては、どんな場面か、何を目的とした会話か、スピーカーの考えや意見は何か、など。これらを把握する練習を積む。

3.Speaking Section

 新しくできたSection。一番難しかった。まず短い文章を読んで、それに関する会話などを聴く。その後、(受験者が)15秒ほどで話す内容(聴いた内容の要点と背景。例えば、起こっている問題を短く説明し、その根拠や解決法を述べるなど)を考え、45秒ほどでマイクに向かってスピーチする。

【対策】

・インプットした内容のポイントをつかみ、決められた短い時間で構成を考え、同じく決められた時間でアウトプットするトレーニングを積む。

・構成は「結論⇒根拠・背景」が基本だと思う。それを日常的に意識して行動する。

4.Writing Section

 従来型の30分で記述するもの(上記を参照)に加え、短い文章を読み、その内容に関するpassageを聴き、聴いた内容を20分でまとめる形式の問題を解くことになった。

【対策】

・読む、聴く、書くの総合力が問われる問題。ListeningやReadingにも言えることだが、やはり内容のポイントをつかみ、それを表現するトレーニングを積むことが必要。

・聴く内容については、他セクションのように自然科学や社会科学などで、その内容がわからないと書くことも難しくなる。ReadingやListeningと同様、これらの分野の文章を読んだり聴いたりするトレーニングをすること。

 交換留学でアメリカの大学に通っていたとき、授業の内容を把握し、試験を受けることはできたが、求められるdiscussionやpresentationに至ってはまるっきりダメだった。きっと僕みたいな人が多く、従来の試験ではアメリカの大学・大学院で生活をする際に求められるであろう、inputとoutputの英語力を満たしているか測ることができない、ということで、このような試験になったのんじゃないかなと思う。


 試験のためだけの勉強ではなく、その先にどういう場面でどういう能力が必要なのか、を認識した上で今後の勉強に励みたいと思います。

追:会場(アメリカンスクールジャパン)について。コンピュータがたくさん設置してある普通の教室で受験しました。席と席の間を区切るものはなく、オープンスペースになっていました。人数は20~30人かな。試験の開始も進むスピードも人によって異なるので、ある人がspeaking sectionを解いているときに、別の人はlistening sectionを解くということもある。そのときに問題なのは、passageを聴いている最中に、他の人の話す声が聞こえるので、相当集中しないといけないということです。以前仙台で受験したときの会場のほうがはるかに良かった。しかも近くに飛行場があって、たまに飛行機のエンジンの音が聞こえるという、試験環境としては良いとはいえないのでは、と感じました。予め、どんな試験環境かはチェックしておいた方が良さそうです。





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Last updated  2008.03.21 00:02:57
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