救命病棟24時をふりかえって　地震関連

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2005.03.29

　先週火曜日の最終回が終わった時点で書こうと思ったのですが、いろいろ事情があり今日ちょうど"にょいずみさん"主役のanother storyがあったので、シリーズ３作品目をふりかえりたいと思います。

　全シリーズはスーパー救急救命医"進藤"の物語です。今回の第３シリーズは近年実際に起こると想定されている首都圏直下型地震がテーマでした。自分たちも被災者でありながら、できるだけ多くの命を救おうと奮闘する医師と看護師と、患者たちのドキュメントタッチなドラマでした。進藤先生だけでなく国会議員の仲村徹をはじめみんながヒーローだったと思います。スーパードクター進藤でさえ救えない命になんど涙し、悔しがったか。それが災害というものです。

　このドラマから私たちは実に多くのことを学んだと思います。なかでも最も印象的だったせりふは『ひとは倒れたままではいられないんです』という進藤先生の一言と小島先生の全身の80%の火傷をおった子の両親に言うせりふ、『私は○○ちゃんの生きる力を信じます。信じてあげてください！』
　復興前後の神戸の写真

　地震や怪我から人間が復興・回復していく力、人間の生きる力・生命力を私も信じようと思います。
　
　医師や看護師の苦労はもちろんですが、その他家族愛、夫婦愛、町医者、トリアージ、
クラッシュ症候群、ボランティア、避難所生活、家屋の倒壊、道路上の倒壊物により交通の困難、消防の優先、災害時は病院の機能（機械）も破壊されること、ライフライン関連のひとの努力、郵便屋さんの努力、首都がやられるということは国家や企業の機能が麻痺するということ、など数え切れないくらい多くのことを学びました。

　そして毎週例のごとく泣きました。本当にすばらしいドラマでした。

　ドラマから少し離れますが、このシリーズが始まる前の12月末と昨晩スマトラ島沖で大地震がありました。年末のものはご存知の通り未曾有の大津波で30万人のかたが亡くなりました。昨晩のものも家屋の倒壊により現時点で2000人が亡くなったといわれています。
（TSUNAMIは日本語であり、国際語です。世界中でどれだけ津波が多い国か）

　日本でも昨年秋は新潟中越地震、このドラマの間には北九州で大規模な地震が起きました。

　この４件の特長は「想定外」今までそこで地震が起こるとは予想されていない地域で地震が起こっているということです。いいですか、
今、あなたの住んでいるところを大地震が襲っても不思議でないのですよ！！
対岸の火事の話をしているのではなく、あなたの話ですよ。

　今回の九州・スマトラの地震でわかったことは、海には今までまったく調査されていない断層が、今陸上で判明されている100だかの断層の２・３倍はあるということです。
（つまりいつどこで地震が起こっても不思議ではないということです）

　この４件の地震で亡くなられたかたのご冥福をお祈りします。いち早い復興を心より願います。私は今ここで生きながらできること（献血・募金）はやります。

　そして我々は阪神大震災も含めて犠牲になったかたを無駄にしてはいけないのです。
我々には学習するという能力があります。いかに犠牲を少なくするか？いかにして生き延びるのか？様々なリスクマネージメントが必要です。　
　明日職場で、家庭で、通勤通学途中で、何時にどこで起こっても冷静に対処して生き残り、家族や愛するひとを守り、復興していかなければなりません！すべてを想定してください！

　最後にドラマに戻りますが、今回のドラマが松嶋奈々子の復帰第一作目で視聴率が20%前後で、仲間の「ごくせん」の37%に負けたとかいう報道がありましたが、ドラマやTV番組の価値は視聴率ではありません。「ごくせん」はもともとコミックです。同様にほりえもんの提唱する人気投票による新聞や番組の作り方だと、軽薄短小なバラエティーやゴシップばかりになり、大切な心を失くしてしまいます。
　今回のドラマを作るに当たって各方面への綿密な取材をして、ドラマを作ったスタッフの伝えたい、伝えなければという使命感と、そこからできあがったすばらしい社会派ドラマに感謝し、たたえたいと思います。すばらしいドラマでした。

　それから実家の犬がどうなったか？最後にわかってよかったです。雪虫スフレも気になりますが。にょいずみさんはいつもみんなを和ませてくれて、災害時の緊張を強いられる中での一服の明るさをもたらしていました。
　たしかに救命は命が助かるか助からないかのギリギリの状態の受け入れだけで、その後は心臓外科やら脳外科やら他の科に患者は回ってしまい、意識のない状態で感謝されることも少ないかと思います。MEGUMI演じる看護師が救命に残ってくれてよかったです。
　同様に今日郵便が届くのは郵便屋さんのおかげ、水が飲めるのは水道工事のおかげ、こうしてパソコンを使えるのもダムを守った織田裕二のおかげと感謝しなければいけませんね。
（ホワイトアウトでも松嶋奈々子の婚約者は石黒賢ちゃんでしたね。しかも両方とも死んじゃう役松嶋さんは第１回シリーズから比べると女優として成長しましたね。単なるきれいなお姉さんではない）

　明日もドリームズ・カム・トゥルー/何度でもを聞きながらがんばって生きていこうと思います。

　救命病棟24時オリジナル・サウンドトラック III-CD-〔送料無料キャンペーン中〕もいいですね～

こちらの桜のラインとバナー台はGraphics++FIORE++さんからいただきました。

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最終更新日 2005.03.30 03:11:17
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