(9/13の日記1)
選挙が終わっても、またまた自分の頭で整理するのに時間がかっています。
さて2005総選挙も自民党の圧勝で終わりました。選挙全体の結果と今後はまた別の機会に話すことにして、個々の具体的な選挙区を見て行きましょう。
参照;
僕の注目の選挙区 2005総選挙7(9/9の日記2)と
有罪議員と北海道の事情 2005総選挙5(9/6の日記2)
1.静岡7区
当 片山さつき 自 新 85,168
城内 実 無 前 84,420
阿部 卓也 民 新 62,039
片山氏が700票の僅差で前職郵政法案反対の城内氏をやぶりました。
対抗馬のいわゆる落下傘で政治家でなくて勝ったのは片山氏だけ。
ここからわかること。
1.もう地盤はいらない。従来の選挙は地盤が大事でした。だから二世・三世議員などが強かったのです。もっとも城内さんも静岡7区地元ではなく、阿部元幹事長が連れてきた官僚です。それでも保守静岡で代々累々と築き上げてきた地盤を使った戦いであったのも事実です。
2.県連の支持もいらない。自民党静岡県連は造反者の城内氏を公認していました。自民党本部とのねじれの責任をとり、塩谷会長は8月中旬早々と会長職を退きましたが、今回の城内氏の敗北を受け幹部全員責任をとってもらいたい。
福岡10区でも西川京子氏が比例からの変更で、反対派の自見庄三郎氏の対抗馬として立候補し、見事勝利しました。西川氏も県連に「みかん箱に乗ってひとりでがんばれ」と冷たく拒否されましたが、福岡県連ざま~みろ!です。
3.漁夫の理でなく、刺客効果は対民主に働いた。
片山氏・城内氏の2人の自民の獲得票数 169,588
に対して民主阿部氏の獲得票数 62,039
ただし1・2は今回のような小泉旋風という風がふいたからできた勝利であるが、今後も県連・地盤に頼らない選挙に移行してもらいたい。
ついでに自分の静岡5区と生活圏の静岡6区ですが、予想通りともに前職の民主党2人が選ばれました。沼津・富士・三島・御殿場・伊豆半島などみなさんが耳にしたことがある地名の代表は民主党議員です。
自民の2人は比例復活当選したので、自分の投じた票は死に票にならず国政に反映されることになりました。
全国で民主が苦戦する中で、2人は2,3万票以上の差で自民党候補に勝ちました。二人は将来の民主党をしょってたつ人材だと思います。
なぜこれだけの逆風の中で勝てたかというと、政治家としての個人的魅力だと思います。新人で立候補する前から、駅前で辻説法をしたり「考え方・理念」が深く選挙区民に浸透しているからではないかと思います。選挙は2週間であり、4年間でもあります。日ごろ地元できちんと活動しているひとは、逆風でも勝てるのです。
480人の当選者の中で最後に当選したのは、東海比例の公明党伊藤渉氏。
実は自分は「公明は自民に食われて苦戦する」と予想し、かわいそうだから公明にいれました。
どうやら比例でも死に票にならずにすんだようです。公明を3人だしました。
私は支持政党も宗教もありませんが、今回は郵政民営化をはじめ様々な改革を、自民党及び公明党に期待しているのです。
しかし、城内さんもかわいそう。
代議士さん、選挙負ければ、ただのひと。
外務省辞めて前回の出馬だったのに、これからなにをして生活するのでしょうか?
岐阜1区
当 野田 聖子 無 前 96,985
比当 佐藤ゆかり 自 新 81,189
柴橋 正直 民 新 38,349
小川 理 共 新 9,970
広島6区
当 亀井 静香 国 前 110,979
堀江 貴文 無 新 84,433
佐藤 公治 民 前 68,365
伊藤 洋二 無 新 3,433
参考 新潟5区
当 田中真紀子 無 前 105,484
米山 隆一 自 新 82,933
斉藤 実 共 新 17,693
この3つの選挙区に共通して言えるのは、自民王国で磐石の地盤をもって前回までの選挙ではぶっちぎりで勝利してきた絶対的強さを誇る田中・亀井・野田氏の地盤で、いわゆる落下傘候補が8万票以上獲得し善戦したことです。
小泉旋風と郵政民営化の風もありますが、亀井氏や田中角栄故総理や野田氏の祖父、父がやってきた利権誘導型政治による地盤が揺らいできたのではないのでしょうか。
佐藤氏・米山氏の善戦と比較すると堀江氏の知名度も小選挙区では、それほど有利に働かないのがよくわかります。
もしかしたら3人それぞれシャッフルしても同じぐらい得票できたかもしれませんが、やはりマドンナ対決、亀井対堀江の新旧人間対決のマッチアップが功をそうしたのかもしれません。
堀江氏には是非亀井氏を破って欲しかった。しかし今回の堀江氏の出馬は大いに評価します。また4年後同じ広島6区で亀井氏と対決して欲しいものです。参議院不要論の堀江氏は参議院出馬はない。(でれば知名度で絶対勝つんだけどね)
がんばれほりえもん!!
たとえ負けても自民党とのパイプができたことで、livedoorの本業のほうに有利に進むのではないかと思います。
野田氏は当選したものの、自民党から除名処分が免れません。
無所属の個人では国会で発言権はなく、
子育てや女性問題の各種委員会にも出席できません。
今後無所属当選の元自民党で会派を作るかのか?
はたまた国民新党と合流するのか?
野田氏の行方も目が離せません。
いっぽう有罪議員のほうは、北海道比例単独で新党大地代表鈴木むねお氏が、近畿比例で社民党辻本清美氏が復活当選。茨城7区では元建設相中村喜四郎氏が当選。
不起訴で一番刑が軽い東京4区の中西さんは無所属で落選。やはり酔って女性の胸を触るのは、イメージダウンだったのでしょう。
当選したからにはそれがその選挙区民の民意なのでしょう。その地域のひとのためにも、国会議員としてよりよい仕事をしてもらいたいものです。
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