(9/14の日記2)11日の総選挙も終わりこのシリーズも総括しなければなりません。頭が悪いので、選挙が終わって何日も経つのになかなかまとめられなくてすいません。
自民党圧勝
結果は自民党歴史に残る圧勝 296議席(専有率61.8%)
公明党とあわせた与党で2/3を超える 327議席(専有率68.3%)
今回の選挙で郵政民営化、自民党賛成を唱えてきた自分としては喜ばしい結果には違いありませんが、まさかここまで馬鹿勝ちしまくるとは・・・
ポピュリズム
選挙後すぐ12日未明に千葉2区で負け比例復活した永田寿康氏(民主党選対本部)の言葉が忘れられません。
「300すべての選挙区に小泉さんがたっていた。我々は小泉さんに負けた。」
同様に東京1区敗戦民主海江田氏、静岡7区敗戦無所属反対派の城内氏も、
「小泉さんに負けた」と言っていました。
以前の日記にも書きましたが、「今回の選挙は郵政民営化の国民投票であると同時に、小泉総理の信任不信任の国民投票」だと。まさにその通りになってしまいました。
自民の勝因は誰もが認めるように、「小泉総理のおかげ」
郵政解散と命名し、「郵政民営化賛成か?反対か? 国民に信を問う」と○×の単純な質問を国民に投げかけた、そのやりかたの勝利。
これはアメリカやヨーロッパで流行りのポピュリズム(民衆迎合主義)
国民にわかりやすい言葉で、国民の人気を得る。
「政治の衰退」や「民衆に迎合すべきではない」、という意見も確かにあるでしょう。
しかし今後どこの国もポピュリズムに傾向していくのではないかと、私は予想します。
たしかに民主党のマニュフェストはすばらしい。民主党のほうが正しいとさえ私も思います。
しかしわかりにくい。マニュフェストもわかりにくいし、あの党が何をする党なのか見えてこない。
いくらすばらしいマニュフェストでも国民がわからなければしょうがない。
シングルイッシュー
またシングルイッシュー(単一な争点だけで勝負する)の勝利でもあります。今回は郵政民営化一本。
これもこの先流行るかも?しかし何か決めたいたびに総選挙では税金の無駄遣いもはなはだしい。
前出の永田議員によると、選挙区で中学生から「郵政民営化に賛成?反対?」と尋ねられたそうです。中学生にまで浸透しわかりやすい争点だったと、永田議員(民主党選対本部)も負けを認めていました。
今回のポピュリズム、シングルイッシューの流れを受けて、大統領制や国民投票の導入に進んでいって欲しいものです。すべて与党の密室で行われたらたまりません。
「地すべり的勝利」
小選挙区制に移行して今回はじめて「地すべり的勝利」なる結果になりました。
小選挙区での得票率は、自民47.8%、民主36.4% で自民は民主の約1.5倍の票を集めました。
ところがひとつひとつの選挙区で自民が民主に勝つことによって、自民219議席(議席専有率73%)民主52議席(議席専有率17%)と、4倍以上の議席と議席専有率に。
つまり集めた票では純粋に自民4対民主3が、議席数では自民4対民主1に。
ちなみに比例では自民77対民主61、小選挙区の得票率同様自民4対民主3でです。
これは小泉旋風のような「どちらかに有利になる風がふけば、そちらが一方的な勝利になる可能性がある」という地すべり現象による大勝利であります。
それでは何故小泉旋風がふいたか?前述のポピュリズム、シングルイシューもあります。しかし国民も馬鹿ではありません。4年間の小泉政権がしてきたことをしっかりと見てきて、評価していたからだと思います。
あとは小泉総理が強いリーダーシップをもって断固として既得権益と戦ってきた様を。
13年越しの「郵政民営化」をなんとしてもなしとげようとしている強い意思を。
小選挙区の制度上、選挙民はひと、人物を選ぶのではなく、政党を選ぶものなのです。だから前述の日記で田中真紀子さんの地盤でお医者さんが、野田聖子さんの地盤でエコノミストがそれぞれ8万票も取れるのです。
民主党
一方「2大政党時代、政権交代」を掲げていた民主党は、公示前の177議席から113議席へと64議席も大幅に減らしました。'98結党以来の大敗でした。
民主の敗因は「わかりにくさ」です。さきほど書いたようにマニュフェストはすばらしい。でも国民に伝わっていない。
民主の人間がわかりにくい。岡田さんは真面目で、かっこよく、この度はかわいそうです。彼が悪いのではないと思います。
小澤氏、菅氏、鳩山氏、羽田氏と総理を務めてもおかしくないひとがたくさんいて、
「船頭多くして船山に上る」
特に小澤副代表は8月中旬(公示前)「次回の選挙で政権交代」と早々と戦う前に敗北宣言。とても一枚岩とはいえません。
若手の前原氏や野田氏もエリートのため人間味に欠ける。
キャッチコピー「日本をあきらめない」。う~ん、わかりません。でもあのTVCMの岡田さんはかっこよかった。漫画「沈黙の艦隊」に出てくる政治家みたいだった。
言っていることひとつひとつはすばらしい。ではいったい何をしたい党なのか?が見えてこない。
もともと自民を出て行ったひとたち民社党、新進党、自由党がくっついた党。
自民と同じ穴の狢では?
任せてみたいのですが経済好調でやっと好景気になったこの時期に、もし失敗されたらと思うと「なかなか政権を任せる気にはならない」というのが庶民の本音ではないでしょうか?
また小泉総理にもやられました。「民主党は郵政民営化反対です。」郵政民営化反対イコール悪という単純なロジックに。
争点も年金の一本でいけばいいのに、世論調査で郵政自民が優勢と聞くと、郵政も出してきたり。あれは失敗でした。
ただし自民党の馬鹿勝ちでは困ります。もう一度民主党を立て直して、政権交代をなしとげてください。できれば元自民の亡霊ではなく、はじめから民主の人間が党首になったほうがいいのではないかと思います。私の選挙区の代表の2議員にも大いに期待しています。
自民党に票を入れた国民の義務
僕もそうですが自民党に票を入れた国民は、一時間に30億づつ赤字が増えていることも、現状国が税金の無駄遣いしていることも、年金制度の疲弊も知っています。
それでも「まずは郵政民営化」をして、小泉内閣に年金問題、財政再建などを取り組んで欲しいと思ったのではないでしょうか?
決して白紙委任したわけではありません。
自民党に票を入れた国民は、義務として今後4年間、自民党の行う政治を監視しなければいけません。
国民の意図する政治と違ったことをすれば、4年後風は反自民にふくでしょう。
社民党・共産党
また社民党・共産党が消滅するのではないか?という声も選挙前に聞かれました。
しかし結果は共産党が現状維持の9議席。社民党は東京比例での自民からの棚ボタ1を加え、2議席アップの7議席。
福島党首の言う通り、自民と民主はカレーライスかライスカレーの違い。
福島女史の言葉を借りれば、社民・共産はカレーの福神漬けとらっきょ。やはりなくてはならない一種のスパイスなんだと思います。
社会主義・共産主義の「弱いものにやさしい政党」
小泉人気と小泉任期
また小泉人気の国民投票で勝ったのだから、「来年の9月まで」と自分のやりたいことだけやって逃げるのではなく、「自民党の党首の任期は2年6ヶ月」という古い党規を変えて、あと4年間総理大臣でい続けるべきです。世論への責任として。
でも次期総裁レースにも興味があったりして^^;アセアセ
女性人気の2世エリート安倍幹事長代理、ビーンズ福田氏(前官房長官)、ニヒルな麻生総務相、財務大臣谷垣氏、はたまたマドンナ小池環境相か?
僕はこういう時代だから財政再建で谷垣氏にがんばってもらいたいんだけど、彼は加藤の乱の加藤氏のNo.2というのが欠点らしい。
やっぱり人気は安倍ちゃんなんだろうけど、まだ若いっていう声も。
ここにマドンナ野田聖子氏の名前がないのも残念ですが。
でもやっぱり
「なんてったって小泉~♪」で。
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選挙前後の自分の日記には2005総選挙シリーズ8までがあります。
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