（9/15の日記１）昨日の日記で2005総選挙シリーズファイナルを書いたばかり（選挙ネタは終わりにした）ですが、姉さんスクープです！！
昨晩のFNNのNEWS JAPANで仕入れました。
「自民はいつ大勝利を確信したか？」
日テレの土日の晩に「うるぐす」という江川卓がやっているスポーツニュースがあるのですが、
その中にその日の巨人戦で江川が巨人が勝つまたは負けると確信したのはいつか？を当てる「江川なひと」というコーナーがあります。
ひとつそのノリで「自民はいつ大勝利を確信したか？」を推理してみてください。
正解は「衆議院で郵政民営化法案が僅差で可決したあと、参議院で郵政民営化法案の審議に入る前」です。
自民党幹部は、衆議院で郵政民営化法案が僅差で可決したあと独自の世論調査を実施しました。
なんとその調査の結果が『自民党が300議席以上獲得する圧勝』でした。もうその時点で勝負はついていて（民意は郵政民営化賛成である）、７月中旬以降の何十日間はこの国は運命をただなぞっただけだったのです。参議院で審議する前にすでに大勝していたのです。おそるべし自民党。
このニュースを聞いたとき、「そうか～、やられた～、納得」と思いました。それで３つの謎が解明しました。
１．１つは通常、法案が参議院で否決された場合、衆議院に差し戻し再審議するのがふつうです。なのに小泉総理は参議院で法案が否決されたら即衆議院解散とあらかじめ言えたのです。絶対勝利する確信があったからこそ、衆議院を解散できたのです。よく考えれば当然です、負ける選挙はしませんね。
２．参議院が解散したあと民主党は独自に世論調査を行いました。その結果は「民主党の獲得議席は100前後」という惨敗でした。そこで民主党幹部は大ショックを受けましたが、最後まで修正できませんでした。
この民主党の世論調査のニュースを読んだとき、なぜ自民党はやらないのか？と思いました。
実はやらないどころか１ヶ月も先に実施して、『自民党が300議席以上獲得する圧勝』と確信していたからです。
そもそものスタート時点が違うのです。
よくよく考えれば、もし自分が自民党幹部だったとしたら「衆議院を僅差で可決して、参議院は与党と野党の差が少なく亀井派などから造反議員が多数でてくることは予想される場合」
「もし解散総選挙したらどうなる？」と世論調査でシュミレーションするのが当然でしょう。
その結果をもとに参議院で郵政民営化法案の審議をしていたのだから、小泉総理をはじめ自民党幹部はとんだ狸役者やの～。
３．
そういえば11日夜10時、自民党選挙本部に現れた小泉総理は大勝にかかわらず、一切笑いませんでした。今思えばそれは既に７月中旬からわかっていたことだったからです。
すべての謎と一致しました。
その前に見た「筑紫哲也のNEWS23」では、民主党選対の密着取材みたいのをやっていました。
それを見て「世論は一度も民主にふれてね～よ！あめ～んだよ！」と一人つっこみしていました。
例えば同じに日に同じ場所で、小泉総理の演説に２万人の聴衆が集まったのに対して、岡田党首には100人。差は歴然としていました。
あの選対本部の分析はなんだったのか？勝負はすでに衆議院の郵政法案可決の時点で決まっていたのである。つまり民主党が法案に反対した時点で。
「手ごたえはあった」と岡田党首は言いましたが、それは勘違いか幻を見ていたのです。
現場（選対でもあり千葉２区で戦っていた）の永田議員のほうがよくわかっていたのだとは思います。たぶん選挙戦序盤で「やばい、負ける」と思っていたでしょう。
でもあの時点で勝利を確信したら、政権政党がものすごく有利な選挙で、民主党をはじめ国民は釈迦の手のひらで踊らされていたことになりますね。
NEWS JAPANを見た後ではNEWS23の特集がやけに浅はかに見えてしまいました。
いや～、姉さん、「政治の世界って恐ろしいですね～。でもこうして謎解きをすると楽しいですね～＾＾」
私もまだまだ青い。衆議院で郵政民営化法案が僅差で可決されたとたんに、
「参議院で否決され、衆院解散総選挙で自民が大勝する」と、この日記で江川なひとみたいに予言できたならどんなにかっこよかっただろうか？
（自民党勝利は予測。「ライブドアがニッポン放送を子会社化できない」も予測。「ニ子山部屋から大力士は輩出しない」を予言。）
姉さん、もっと勉強して政局や経済の分起点をずばり予測できる男になります。
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ちなみに僕に姉さんはいません。「姉さん、事件です。」はホテルの高島政伸です。
選挙前後の自分の日記には2005総選挙シリーズがあります。
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