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カテゴリ:日記
先日、私の事業所のご利用者様宅へお伺いして来た。
勿論ALSの闘病仲間…ということもあり、一度早目にお会いしたかったのだけれど、今回は現在パソコン関係の高度専門士を目指して専門学校へ行っている息子の仕事をサポートする為でもあった。 息子の仕事は、ご利用者様が寝たきりでもオートロック(なんと、3箇所もある!)を、ご家族やヘルパーが居ない時間帯でも目の前に設置してあるiPadでご自身で簡単に安全に開けられる様にし、鍵を預かれない業者でも、スマホといつでも変えられるパスワードでロックを解除出来る様にすること。 …と書くと、とーっても難しい事みたいに聞こえるけど、とあるシステムと息子に掛かれば本当に簡単な仕事。 今回は初めてだったこともあり、上手くいくのか私もチョッピリドキドキしながら…、でも楽しみにイソイソと付いて行った。 そして私がご利用者様と楽しくお話しさせていただいている間に、あっという間に作業終了! ご利用者様もiPadを入力しているスイッチだけで、ロックの管理をご自身で出来るようになり、本当に喜んでいただいた。 息子は社会人としてはまだまだ未熟だけれど、しっかりと確実にITの高度専門士として成長している姿を見られたことは、何より私の宝物みたいな時間となった。 実は息子は私達夫婦がお互いのパソコンの趣味から知り合い結婚した…ということからなのか、小さい頃からパソコンやゲームが大好きで得意で。 ネットサーフィンで海外のサイトまで行きディズニーの音楽とかを一人で聴けるようになったのは、なんと2歳になる前頃からだった。 ゲームに関しては大人向けのポケモンの分厚い攻略本2冊を、小学1年生の時点でボロボロになるまで読み漁り、物凄い速さでコンプリート。 私の両親や家族、友人達からは、こんなに早くパソコンやゲームを与えて大丈夫なのか?…と心配されて、私も母親として世間から何か責められているようで肩身の狭い想いだったけれど、息子が大好きで夢中になれるものを取り上げることが息子にとって良いことなのか…と、心底悩み続けていた。 でも、主人の「これからはITは絶対に必要だし、本人のやりたいことはトコトンやらせる」という教育方針もあり、更に一人っ子&9歳での私の発病もあり、益々ゲームやパソコンにのめり込む様に…。 最初は本人もまさかゲームやパソコンを仕事にまでは…と言っていて、昨年教員を目指して推薦で大学受験をしたものの一度目の推薦で失敗。 万が一…の滑り止めとして見学に行った現在の専門学校に息子がどうしても入りたくなってしまい、私達夫婦も本人のやりたい事を尊重した。 専攻はeSportsマネジメント。 …とはいえ毎日ゲームしている訳ではなく、パソコン関係の技術や英会話や経営学、心理学まで、毎日勉強は忙しくハードらしい。 Microsoftの資格や他の資格ももう既に幾つか合格し、近々パソコン整備士の資格も取るみたいだ。 でも親として一番嬉しいことは、なんだかとーっても毎日が楽しそうで生き生きとしていること。 特に価値観の同じ友人が沢山出来たことも、その中のひとつのよう。 私が好きな斉藤ひとりさんの法話の中で、「得意なことは、人生で必要なことだから得意で。苦手なことは、人生で必要がないことだから苦手なままで良い。」という話しがある。 そう言えば自分の人生を振り返ってみると、確かに何故か得意だったことは何かの役に立っていて、苦手だったことは割と自分の周りの人が得意だったりして、自分はやらなくて済んでいることばかりだ。 息子で言えば、教育学部を落ちた残念なことも今の現実を考えると「良かったこと」になる。 人生って、ホント不思議だらけだ。 私が難病になったことも…。 10年前は目の前が真っ暗で、これ以上不幸なことなんて何もない…と思っていたけど。 今は何故か意味のある、必要なことだったことの様に思えてくる。 やはり人生って「偶然」なんて無くて、全て「必然」…なのかな? また新しい今日が始まった。 「必然の今日」が。 タケコ P.S. 仕事で秩父へ行き、凄く美味しいお蕎麦を食べてきた。 あー、生きてて良かった! #ALS #難病 #ALSリバーサル #苦難 #困難
#乗り越える #人生 #生きる意味 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 13, 2021 07:43:21 AM
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