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† Ano i ne. Proboha! †

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2007年08月07日
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カテゴリ:旅行に関すること
その1.
 スロバキアの首都ブラチスラヴァで宿泊したのは、「ホテル・キエフ」。

 このホテル、東側時代には、事実上唯一の西側からの自由交流が可能な都市であったため(当時スロバキアは、チェコスロバキア社会主義共和国であり、一方、当時は永世中立国であったオーストリアの首都ウィーンから40km弱しか離れておらず、かつ、船(国際河川ドナウ川)、鉄道、バスのすべてが直行していたために、ブラチスラヴァは東側でありながら、西側の物資や情報の収集拠点として栄えていました。)

 さて、この事実関係に不快感を示した、旧ソビエト社会主義共和国連邦首脳陣は、このブラチスラヴァに100%ソ連資本の高層ホテルである「ホテル・キエフ」を建設し開業しました。当然ですが政府関係者は基本的にこのホテルを利用することになりました。1972年のことでした。

 それから35年。今もこのホテルは健在で、ブラチスラヴァ随一の高層ビルでもあります。しかし・・・ホテルのルームナンバープレートの文字は取れたまま。しかもルームキーは大型マスターキー(すごく重い)。エレベーターは非常に遅い上にガタガタと揺れ、ドアが開いた時点ではまだフロアとの段差が数十センチあり、部屋の中に入ると窓の外が広告の垂れ幕に隠れたまま(透けて外が見えるだけ・・・最初は網戸と誤信しました)。部屋の蛍光灯は1本しか付かない(しかも棒型)。椅子は傾く上に一つだけ(ツィンルームなのに)。テレビは平土間に置かれていて、トランジスタ真空管ラジオが頓挫しており、バスタブはあるが、お湯を入れると黄色い色の生温いお湯が入る。そして、エレベーターの注意書きを良く見ると、故障したらこのインタフォンで外部と直接交渉するようにと、書かれてありました・・・泊まった部屋は12階です・・・

 ちなみに宿泊客はロシア人が多かったものの、極端な比率ではありませんでしたが、掲示物はほとんどがスロバキア語とロシア語が併記されており、次にドイツ語が目立ち(ウィーンとの関係!?)、英語の表記は見掛けはしましたが、少なかったように感じました。ちなみにこのホテルは現在でも、「三ツ星」の格付けを維持しております。ただし、従業員の態度や仕事ぶり等は良好でした。

 この町は、現在スロバキアの首都となりましたが、自由化の後、1993年にチェコから分離独立したことは、結果的に失敗だったのかも知れません。



その2.
 プラハのトラムはほぼソ連時代のままであったのを、意識的に払拭すべく、新型車が少しずつではありますが、導入されてきました。地下鉄も壁紙を張り替えるなどの工夫で、ソ連のイメージを減らしておりました。


その3.
 ブダペストのトラムと地下鉄は、ソ連時代の遺産を払拭する努力は見受けられるものの、プラハよりも遅れているように感じましたが、町全体の勢いが感じ取れ、ハンガリーがすべてに前進中であり生活の向上志向の高さも感じ取れました。しかし、インフレはひどいものがありまして、公共料金は5年間で倍近くに跳ね上がっています。特に旅行者にとっては、プラハやブラチスラヴァでは、ユーロを使える店こそ少なかったものの、クレジットカードはかなり広く使えましたが、ハンガリーではフォリント以外が使えない施設が多く、両替がかなり大変です。




気候と気温について:
30日と31日は比較的涼しかったものの、1日から再び猛暑が戻り、今日までほぼ連日30度を超える気温が続いています。正直なところ、日差しも強く、かなりバテ気味です。もちろん先月20日ごろの記録的猛暑に比べると落ち着いてはいますが、冷房施設の少なさを勘案すると、市民は相当厳しい生活を強いられています。



《宿泊先一覧》
ヘルシンキ:スカンディック・コンチネンタル・ホテル(昨年小泉前首相が最後の外遊の際に宿泊したホテル)

プラハ:ウ・ズラトロ・ストローム(昨年同様、カレル橋の袂すぐで、旧市街側のホテルに宿泊。極めて伝統あるホテルである反面、600年以上経った建物であり、かつ部屋の数はわずか9部屋です)

ブラチスラヴァ:ホテル・キエフ

ウィーン:ホテル・ドゥ・フランス(7月14日に改装が完了したばかりで、今後は二度と宿泊は到底不可能だと思っています。改装工事中に予約していたので宿泊できましたが、それでも清水の舞台に近かったです)

ブダペスト:K+Kホテル・オペラ(国立歌劇場の隣に立地します。この町の場合は、ホテル代金を惜しむことは自殺行為だと覚悟しております。だけど、おかげでとても冷房が効いており素敵です。ちなみに歌劇場の公演は6日が運命の力、7日は休演、8日が蝶々夫人)





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最終更新日  2007年08月08日 01時42分25秒
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