カテゴリ:パソコン
前回に続き最近見つけた便利なフリーソフトをもう一つ。 宅配レンタルで気になるCDを手当たり次第に借りていると,しだいにハードディスク内に音楽ファイルが溜まってきて,目当ての曲を探すのにも骨が折れるようになる。また,ジャズのスタンダード曲を聴いていると,同じ曲を他のアーティストはどのように演奏しているか聴き比べてみたくなってくる。そのような時にはファイル検索が便利だが,Windows標準の検索機能だと毎回一から検索するので,対象のファイル数が多いときに時間がかかる。 一方,インデックス型の検索ソフトであれば,対象のファイルをインデックスとしてあらかじめデータベース化しておくので,検索自体に時間がかかることはない。GoogleデスクトップやWindowsデスクトップサーチなどのデスクトップ検索ソフトであれば,ファイル名だけでなくファイルの中身までインデックス化し,瞬時に検索できる。ただ,当然ながら対象のファイル数が多くなればインデックス化に膨大な時間がかかる。また,Googleデスクトップのようにウェブ検索とも連動するものにはセキュリティ上のリスクも出てくる。 その点,インデックス型でもファイル名の検索に特化したソフトであれば,ファイルの中身まで検索することはできないが,その分インデックス化の時間は短くて済む。私はこれまで長らくfenrirを使ってきた。ただこのソフトは本来はランチャーなので,検索ソフトとしての使い勝手は今ひとつで,特に検索結果で出てきたファイルをWindows標準の検索のようにファイル操作できないところがもどかしかった。 そこで見つけたのがこの「Everything」。海外製だが,Language Packを使えば簡単に日本語化できる。「Everything-1.2.1.371.exe」をインストールしたあとに「Everything.lng.exe」をインストールし,起動後メニューの「Tools」→「Options」で「Language」を「日本語」にすればよい。 1語入力するごとにリアルタイムで結果が絞られていくインクリメンタルサーチだが,動作は驚くほど軽快。真ん中の写真のように,検索結果をファイルのパスや更新日時などでソートすることもできる。また,右のように,海外製だが日本語での検索もまったく問題ない。さらに正規表現での検索にも対応している。 この検索結果の画面では,Windows標準の検索と同じようにその場でファイル名が変更でき,ドラッグ&ドロップでファイルのコピーや移動もできるほか,ファイルを右クリックすればエクスプローラと同じコンテキストメニューが表示される。ファイルのあるフォルダを開いたり,ファイルのパスのコピーも可能。 検索用のインデックスはおそらく起動時に作成されているのだと思うが,随時更新されているようだ。検索してもヒット数がゼロだった検索語があったので,試しにその語を含むファイルを新たに作成してみると,すぐに検索結果にそのファイルが表示された。新しく作成されたり変更されるファイル名を常に監視し,インデックスに追加しているのだろう。ただ,起動時を含め,重いと感じることはまずない。 もっとも,インデックスファイルのサイズが小さいことに越したことはないだろうから,除外フォルダや除外ファイルはしっかり設定しておいた方がいいだろう。私はインターネット一時ファイルのフォルダを始め,検索する必要のないフォルダやファイル(「*.jpg」のようにワイルドカードが使える)はできるだけ除外している。また,ショートカットキーを設定しておけばいつでも呼び出すことができることに加え,「コンテキストメニューに追加する」をチェックすれば,エクスプローラでフォルダやドライブを右クリックし,それを対象にEverythingで検索できるのも便利。 キーワード検索がわかる:キーワードの本質や情報検索のしくみを解説 日経BP社「なぜシリーズ」 ユニデンダイレクト:高品質なシンプル家電を低価格で お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月13日 19時20分14秒
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