テーマ:パソコンの調子が悪い(1032)
カテゴリ:パソコン
先日SleipnirでCPUの使用率が100%になる問題を解決するために,jscript.dllだけIE8のものにした。ただIE8も,正式版がリリースされ,ついにWindows Updateの自動更新で提供されるようになったようだ。私は自動更新は「カスタム」にしていたのでインストールするかどうか選択できたが,全て自動にしていて勝手にインストールされたという人もいるかもしれない。マイクロソフトはそれを避けるためのソフト,Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキットも配布しており,また,すでにインストールしてしまった場合もアンインストールすることで以前の状態に戻すことができる。 私は以前IE6からIE7にしたときに不具合が出た経験もあり,IE8のインストールはしばらく様子見にしようと思っていたが,ベータ版が出てからしばらく経ってもそれほど不具合は出てないようだし,ZDNetのこの記事などを見ても使い勝手はよさそうなので,とりあえず試しに入れてみることにした。 Sleipnir向けにカスタマイズされているというフェンリル版 Internet Explorer 8というものを見つけたのでまずこれをインストールしようとしたが,なぜか私の環境では途中でインストールできなくなったので,おとなしくWindows Update経由でインストールした。再起動後無事にIEのバージョンが8に。IE6に比べセキュリティ面で安心感があることに加え,全体的に動作も軽くなった印象。 ただ,Googleの検索結果などで何となく違和感が・・・。些細な違いだが,使われているフォントが微妙に変わったような感じがあった。日本語は問題ないが,英語の部分だけが以前(写真右)に比べて,なんとなくぼやけたような,にじんだような,妙に立体感のある表示になっている。デフォルトのフォント設定がIE6のものから変わったのかと思い,「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」タブ下の「フォント」をいじってみる。言語セットを「日本語」にして「Webページフォント」を「MS P明朝」にすると,確かに日本語のフォントは全て明朝体になった。ただ,言語セットに「英語」がなく,「ユーザー定義」という言語セットをいじっても変化なかった。 もしかしてこれはフォントが変わったのではなく,ドットのギザギザを目立たなくさせるアンチエイリアスがかかっているのではないかと思い,インターネットオプションのなかでそれらしい設定を探すと,「詳細設定」タブの下のほうの「マルチメディア」に「HTMLで常にClearTypeを使用する」という項目を発見。ClearTypeというのは確かアンチエイリアス関係だったはず。そこで,このチェックを外しIEを再起動させてみると,ようやく以前と同じように表示させることができた。それにしても昔から設定しづらいこの「インターネットオプション」,もう少し見やすいインターフェースにできないものか どうやらこのClearTypeでの表示はIE7の頃からのようだ。確かにアンチエイリアスをかけたほうが小さい文字でも読みやすいが,長らくギザギザ文字に慣れてしまったためか,個人的にはないほうがすっきり読める。アンチエイリアスも,Vistaのシステム用フォント,メイリオくらい美しければまた違うのだろうが。 また,IE8にすると楽天のサイトなどで「セキュリティで保護された Web ページ コンテンツのみを表示しますか?」というダイアログが毎回出てくるようになり煩わしい。「インターネットオプション」の「セキュリティ」タブ→「レベルのカスタマイズ」→セキュリティ設定画面の下のほう,「混在したコンテンツを表示する」を「有効にする」にすれば出ないようになるという情報があったが,私の環境ではこの設定でもなぜか「楽天フォト」では毎回表示される・・・。それと「楽天フォト」のプレビューが表示できなくなった。サイト側の問題だろうか。 それから,IE6と比べればかなり快適な速度になった感じのIE8だが,JavaScriptの処理能力に関してはGoogle ChromeやSafari 4,Lunascape 5などにはまだまだ水を開けられているようだ。これを機にGoogle Chromeもインストールしてみたが,楽天ブログの管理画面などがかなりの速さで表示され驚いた。ブラウザのベンチマークサイト,Peacekeeperで測ってみるとIE6の倍以上のスコアが出た。 もっとも,ChromeはSleipnirと比べてカスタマイズ性が低いし,何よりユーザーに固有の番号を割り当てて個人情報を収集しようとするGoogleの姿勢は何となく気味が悪い。Googleは他にもウェブ検索の履歴や,デスクトップ検索でのハードディスク内のファイル情報,そしてGmailで書かれた内容までを収集している(こちらにGoogleが集めている280項目以上のユーザーデータの一覧がある)。この間の教育テレビのITホワイトボックスによると,Googleを始め各社のサーチエンジンはこういった情報を統合することで,より一人一人に即した検索サービス(と広告)を提供するという方向に向かっているようだ。例えば,同じ「かぐや」と検索してもその人の嗜好によって「かぐや姫」のページが出たり「月周回衛星かぐや」のページが出たりするようになるという。ただ,さすがにそこまでお膳立てされてしまうと,『検索は、するな。』といった本が警鐘を鳴らすように,検索に依存するあまり自分でじっくり考えるといったことは少なくなりそうな気がする。そういえばGoogleはストリートビューでのプライバシーの問題やブック検索での著作権をめぐるゴタゴタなど,最近何かとお騒がせだなぁ・・・ Firefox:今注目の次世代ブラウザの基本操作と拡張機能の使いこなし クラウド大全:クラウドコンピューティングとはどのようなものか 日経BP社「なぜシリーズ」:「システムはなぜダウンするのか」 ほか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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