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タケ侍の1000日修行

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2006/02/15
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カテゴリ:自己啓発



「気くばり」と「心くばり」について書かれた本を読みました。

一見、同じことのように感じるのですが、大きく違うことに気づかされました。



「気くばり」とは、国語辞典には「細かく気を配ること。心遣い。」とありました。

この本は、ビジネス本でしたので、「仕事上のマナー」と紹介されていました。

お客様に接客する時に、いろいろな気遣いが必要ですが、

一般的なごく当たり前の相手への配慮は「気くばり」と位置づけていました。

昨日のブログにも同じようなことを書きましたが、要は「相手への思いやり」ですよね。

この「気くばり」ができるだけでも本来すばらしいことです。




最近では、マニュアルで教育され、社員はじめ、パート、アルバイトさんで、

この「気くばり」を上手くできない方が多く見受けられます。

食事に行っても、コンビニに行っても、ファーストフードのお店に行っても、

それなりの笑顔、元気のある声ではあるけれども、

気持ちの込もってない対応だと、感じられた経験も、一度や二度ではないでしょう。



初めからそのようなことは期待してない、それが普通、と

なんら気にならない人(お客)が多いのも事実ではないかと思いますが、

どんな人でも心のどこかでは何かを感じているハズだと、私は思っています。





では、「心くばり」とはどのようなことなのでしょう。

「心くばり」とは、「心配」と書くように、文字通り「相手のことを心配する」ことだそうです。

表面的には同じニュアンスに聞こえますが、この作者は全く次元の違うものと言っています。

要は、家族や友達を心配するように、お客様、いわゆる赤の他人を心配する気持ちは

なかなか湧いてはこないということです。

確かに、このように理解すれば、「気くばり」と「心くばり」は全くレベルが違うものです。

家族を思いやるように、どんな相手にも接する。

なかなかできることではありません。




通常のサービスに、「気くばり」がプラスされると、相手(お客様)は「満足」する

のだそうです。

そして、通常のサービスに「心くばり」がプラスされると、相手は「感動」する

のだそうです。




なるほど!!確かにその通りですよね。


相手を「感動」させる。

滅多にできることではありません。





昔、こんな経験をしたことがあります。


子どもが確か3歳くらいの頃、お昼に立ち寄ったモスバーガーでテーブルを囲んで、

注文したハンバーガーを待っていました。

ちょうどお昼時ということもあって、たくさんのお客さんが食事にいらしてました。

厨房も、注文の商品を調理するのに大忙しです。

子どもは、退屈でゴソゴソゴソゴソしてじっとしていません。

ジッとしていない子どもと、しばらく待たされる状況に少しイライラしていました。

モスバーガーは、注文を受けてから調理を始めるので、結構待たされるのです。

だいぶ待たされて、お腹もぺこぺこのところへ、やっと注文した商品が運ばれてきました。

さぁ、食べよう、と、ハンバーガーを手にした瞬間、

キャーっとふざけて暴れた子どもの手が、ハンバーガーを持つ私の手に当り、

ボテっと、床にハンバーガーが落ちたのです。


ブチブチブチィ~!!!


キレて今にも子どもを怒ろうとする私のところへ、店員さんがサッと駆け寄ってきて

なんと、新しいハンバーガーを持ってきてくれたのです。

しかも無料で。

きっと次の方にお出しするはずのものだったに違いありません。



この対応に、私の頭から沸き立っていた湯気は、イッキに冷め、

驚きと感動で一杯になりました。

大勢のお客さんたちの前でキレて恥をかくこともせずに済み、

罪のない小さな子どもを怒って泣かすこともしないで済みました。


「気くばり」であれば、おそらく、「大丈夫ですか?」と、

雑巾をもって片付けにくる程度ではないでしょうか。



この「心くばり」のおかげで、私の人生の中で、

どれほど豊かな気持ちにしていただいたことでしょう。

本当にすばらしい経験をさせていただきました。




もちろん、それからというもの、ハンバーガーを食べに行く時は

このお店だけになったのは言うまでもありません。(*^^)v




相手を感動させられるほどの対応。

それは、周りの方々までもが心豊かになるものだと思います。



一人でも多くの方に、少しでも多くの「心くばり」ができますように、

努めて参りたいと思います。

ありがとうございます。








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Last updated  2006/02/15 08:12:57 PM
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