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カテゴリ:家族
先日、ショッピングモールのスポーツ用品売り場で、 グローブの修繕キットが売られているのを見かけ、 倉庫でホコリをかぶっている、キャッチャーミットを思い出した。 そのキャッチャーミットは、私が小学5年生の時に誕生日プレゼントで 両親に買ってもらったもの。 最近子どもが野球にハマり、実家にあったそのキャッチャーミットを 持って帰ってきていたのだ。 よくまあそんなものがあったなぁと感心しつつ、懐かしく思いました。 そのミットも、もう紐が朽ちてボロボロでしたので、何度か使っているうちに ボールをつかむところの紐が切れてしまい、使えなくなってしまいました。 それで、倉庫にポイッと投げられていたんですね。 それを思い出し、その修繕キットを購入して帰りました。 早速家で慣れない手つきでミットの紐を交換していると、 子供たちもものめずらしそうに見ながら「そうやったらグローブ治るん?」と聞いてきます。 切れた紐を交換し、色あせた皮にワックスを塗りました。 ボロボロのミットは、みるみる生気を取り戻し、子供たちも「すご~い!」って喜んでいました。 女房も「もう捨てよう思ようたとこじゃったんよ」「綺麗になるもんじゃなぁ」と驚いてました。 私自身も、きれいになったミットを見ながらとてもうれしく感じました。 私が初めて手にしたグローブは、親戚のお兄ちゃんのお下がりでした。 しかもボロボロ。 でも、そのグローブを大事に大事に手入れしながら使っていましたね~。懐かしいなぁ~。 いつもボロボロのグローブにワックスを塗ってる姿を、母に褒めてもらったのを覚えています。 新品のグローブを初めて買ってもらったのは、小学校3年か4年の時だったかな? うれしかったです。本当に大切に使ったものです。 私の家では、誕生日くらいしか何か買ってもらうってことはなかったですし、 今ほどお店もモノも溢れていませんでしたからね。 今は、何でも新品から。 ちょっと買い物に出かければ、どこでも何でもあります。 年齢に関係なく高価なものも平気で手にでき、飽きたらポイッ。 ちょっとあたらしいモデルが出ると、今度はあれが欲しい~これが欲しい~で、 おじいちゃんおばあちゃんあたりが、よしよしってすぐに買い与えてしまう。 モノを大事にしなくなりましたね。 デフレの影響もあり、モノがどんどん安くなり何でも買いやすくなりましたが、 その反面、壊れやすいものも多くなり、そうしたものは修理する方が高く付くくらいで さっさと捨てられ、また新しいものを買う。 ホント、モノを大事にしなくなりました。 修理しているっていう姿をあまり見かけなくなったのでは? まだ使えるって治してるそばで「もう捨てればええじゃん」とか「新しいの買えばええじゃん」 という声が聞こえてきます。 豊かな時代の中で物質的には満たされてきたのかも知れませんが、 そんな中で、モノだけでなく人の心までも粗末に扱うような世の中になってしまいました。 物を大事にする。 そんなところからいろいろな多くの気づきが得られるように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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