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タケ侍の1000日修行

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2006/05/17
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カテゴリ:家族

今年の1月頃にアップしようと思って書いてた日記で、

なんだか恥ずかしくてアップできなかったのが残ってたので、

今更遅いのですが、今日アップします。




        --- 本文 ---




子どもを育てていると、

あぁ、父と母もこんな風に感じていたんだな。

とよく思うことがある。



子どもを通して、こんなとき父も母もこんな風に感じていたんだなぁ。

腹が立ったんだろうなぁ、辛かったんだなぁ、うれしかったのかなぁ、迷惑かけたなぁ、

といろんな想いがこみ上げてくる。

親ってどんな時でも決して見捨てないで自分たちを見守ってくれたよなぁ。

こんな私にも、いつだって精一杯の愛をくれたよなぁ。

その当時はそんなことこれっぽっちも考えたことなかったけれど、

今、子どもを通して、父と母にいただいたものの大きさに改めて気づく。

もう、父も71歳、母も66歳を迎えようとしている。

ただただ、元気で長生きして欲しいと思う。




我が子を見つめながら、自分の幼少時代での、母のことでふと思い出すのは、

夕暮れ時に友達の家から泣きそうになりながら帰っていたときに、

仕事帰りの母に出会い、長いマフラーを一緒に巻いて家に帰ったこと。

母の職場に行って、事務仕事をする母の横で遊んだり、来客用のソファで

眠ってしまったりしていたこと。

小学校の運動場で、後ろを押してもらって、何度も何度もひっくり返りながら

自転車の練習をしたこと.....。





共働きだったから、いつも家に帰ると一人だった。

田舎だったから、家に鍵をかけることはなかったので、鍵っ子ではなかったね。(^_^;)

夕方薄暗くなってくると、心細かったのを覚えている。




中学高校の時の母の姿はあまり浮かんでこない。

部活漬けの日々だったのと、グレてキレまくりだったせいもあるのだろうか。

当時の私は、相当に父と母を苦しめたことと思う。

自分が同じ立場に立たされたらどう対処するだろう。

その時が来るまで分からないが、来ないことを願う。都合の良い話だ。





父にもくっついて色々な所へよく連れて行ってもらった。

車のタイヤのチューブを浮き輪代わりに、泳げない私は、父親の背中に乗って

職場の近くの池で泳いだ。今思うと、池で泳ぐなんてと思う。

どこに行くにも、連れてって~とダダをこね、父の職場以外にも、

仕事仲間とのマツタケ採りや、魚釣りにくっついて行っては、

すぐに飽きてしまい帰ろう帰ろうと困らせたものだ。

今、息子がまさにその状態である。

どこに行くにも、付いてくるのだが、すぐに帰ろう帰ろうとぐずり出し、

当時の父親の心境も同じだったのだろう。

私はすぐにカーッとなり怒ってしまうが、父はいつも優しかった。

中学校になると、父は単身赴任しなければならなくなり、休みの日しか家に居なかった。

日曜も部活漬けの日々だったので、中学くらいから父や母とのふれあいは少なくなって

いったなぁ。

これから子どもたちが成長するにつれ、親はどんな思いで子どもと接していくのだろう。

あの頃、父と母はどんな想いで私を育ててくれていたのだろう。





自分が子どもを育てる立場になって初めて、当時の、父と母の姿に自分の姿を重ねながら、

父と母からたくさんの愛を受けていたことを今更ながらに感謝する。

我が子を通して見なければ、見えなかったものがたくさんあると思う。

そう思うと、本当に子供たちには感謝の気持ちで一杯になる。

父と母に受けた以上の愛を、子供たちに注いでやりたいと思う。

また、その努力をしなければならないと思う。




なかなか恥ずかしくて、面と向かって言えないけれど、

ありがとう、お父さん。

ありがとう、お母さん。

いつまでも元気でね。








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Last updated  2006/05/17 10:00:12 AM
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