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タケ侍の1000日修行

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2006/10/19
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カテゴリ:政治
心にナイフをしのばせて

心にナイフをしのばせて  奥野修司著  文藝春秋




Here There and Everywhere というブログで見て

どうしても読みたかった本を、今日やっと読み終えました。




感想は...........

...............。




ここのところ、毎日のように報道される事件・事故に、ウンザリさせられながらも、

いつも考えるのは、こうした事件・事故に突然被害に遭われた方々、

いわゆる、「 犯罪被害者 」 の方々のことでした。




当然、犯人(加害者)は、逮捕され、ニュースでも取り上げられ、

その様を世に曝され、法によって裁かれる。

しかし、毎日のように起こる事件の中で、

過去の事件はどんどん風化していき、人々の記憶から消えていく。



その一方で、被害者のご遺族たちは、その苦しみを延々と引きずりながら

生き地獄とも呼べる日々を歩まれている。

テレビやニュースはそういうところにはスポットライトを当てようとしない。


もっとも、ご遺族の方が、嫌がられるのだろうが。





この本は、そうした犯罪被害者の苦しみの人生を、克明に表しています。

特に最近問題となっている、「少年犯罪」の被害者であるだけに、

その苦しみはさらに大きいものと言えるかもしれません。





どんな罪を犯そうとも、

法の下で定められた罪を償えさえすれば、

すべて終わりと許されるものなのでしょうか?






加害者側は、刑を終え、過去を忘れることで、苦しみから逃れることができるかもしれない。

しかし、被害者側は、決してそうはいかない。癒されることはないのです。




そのことを、法は(国は)理解しているのであろうか?




この事件の加害者のA氏も、「少年法」により、2,3年で社会にでて、

養子縁組することで苗字を変え、2つの大学を出て、

現在は、なんと!「 弁護士 」 として働き、裕福な暮らしをしているとのこと。

そこだけにスポットライトを当てれば、立派に「更正」した素晴らしい例であろう。

が、しかし、このA氏、殺害した少年の遺影に手を合わせるどころか、

ご遺族に対しても一言の謝罪の言葉もない。

さらに、裁判で言い渡された賠償金もほとんど払わずに無視し続け

平然としている。

これが、弁護士という仕事をしているというから、信じられない。

これで「更正」したと言うことができるのだろうか?






日本の法律は、被害者に厳しく、加害者に優しい。


???である。


本書の中に、

「2004年度で、日本政府が犯罪加害者の更正にかける支出は年間460億円。

一方で、被害者のための予算は、年間わずか11億円。これでも相当増えたのだ。」

とある。また、

「莫大な予算をかけて、犯罪者の人権にはきめ細かい配慮をしながら、

被害者の遺族には何のケアもせず、さらに彼らを癒そうとする手だてすら持たない

ということはどう考えても納得がいかない。」

と続く。




残酷な犯罪を犯しながら、人の命を奪いながら、

国は、莫大なお金をかけて殺人者を更正させ、社会に送り出す。

その一方で、被害者の家族は、大変な苦しみと悲しみの中で、

身も心もボロボロにされ、何の保護も受けれないまま、

その家庭すら崩壊させていく。





人の命って何なのでしょう?

人権って一体何なのでしょう?

法律って一体誰のためのものなのでしょう?





「犯罪」と「刑罰」について書いたことがあります。
      ↑↑↑
    読んでみてください。

その時の考えと今も変わりはありません。

本書を読んで、さらに遺族の悲しみ、苦しみが深く心に沁みました。




犯してしまった罪は一生償うことはできません。

でも、償う努力はいくらでもできるハズです。

せめて、被害者のご遺族の心がホンの少しでも癒されるまで、

その償いは続いてしかるべきものではないでしょうか。






この春、父を亡くし、突然家族を失う悲しみを痛感させられた。

私の父は犯罪に巻き込まれたわけではありませんが、失って初めて分かるものがあります。

本書を読みながら、幾度となく涙がこぼれました。



不運にも、犯罪に巻き込まれ、一瞬にして幸せな家庭が崩壊していく。

その苦しみを何十年という間引きずりながら、それでも生きていかなければならない。

一体どうして私なの?一体何が悪いの?

そんな答えの出るはずのない問いに、自問自答を繰り返しながら、


死んだように生きていく。



そんな気持ち、到底理解することはできないけれども、

そういう気持ちを分かろうと努力することで、そういう人々が増えていくことで

犯罪というものは、少しでも減っていくのではないでしょうか。

そうした意味で、本書が世の中に問いかけるものは大きいのではないでしょうか。




子どもたちが安心して暮らせる世の中を作って行きたいものです。

心からそう祈ります。









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Last updated  2006/10/19 04:52:27 PM
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