西郷隆盛の言葉
先日読んだ本で感じたこと。上に立つ者、下に臨みて利を争い、義を忘るるときは、下みなこれに倣い、人心たちまち財利に走り、卑吝の情日々長じ、節義廉恥の志操を失い、父子兄弟の間も銭財を争い、相讐視するに至るなり。かくの如くなり行かば、何をもって国家を維持すべきぞ。(西郷南洲遺訓 16条より)(訳)上に立つ者が下に対して利益のみを争い求め、正義を忘れるとき、 下の者もまたこれにならうようになって、みな私財に奔走するようになる。 卑しくけちな思いが日々増長し、節義廉恥の操を失うようになる。 親子兄弟の間も財産を争い敵視するようになる。 こうなったら、何をもって国を維持することができようか。これは、西郷隆盛が、幕末の儒者・佐藤一斎が著した「言志四録」を元に自らの学びとして書き記したものの中の一節ですが、世の中の真理をよく表していると感心した。いつの時代も、私利私欲に我を見失い、目先の欲望のままに行動する人間はいる。公務員、政治家、会社の代表、グループのリーダー等々、自分のおかれた”公的”立場というものを考えず、自らの欲望に従って、その特権を”悪用”する。そんな人々が実に増えてきたように思う。”公(おおやけ)”の立場という自覚を、また、その生き方を、人の上に立つ人々が持てなくなって来ている。明治維新の頃には、「この国をどうするか」という命題に、多くの「志士」たちがその命を捧げた。今、そんな「人物」が、日本にいるだろうか?話は変わるが、戦後アメリカが、二度と日本を立ち上がれなくするために行ったとされる「日本弱体化計画」というものがある。その中に、「3S政策」というものがあり、その内容は「セックス、スポーツ、スクリーン」の三つだそうだ。セックスにおぼれさせ、スポーツに興じさせ、テレビで洗脳する。まさにこれが本当であれば、アメリカの思う壺に完璧にはめられていると思うのは、私だけではないだろう。特に、メディアの情報操作はひどいの一言である。今のテレビは、見れば見るほど”バカ”を増やすものばかりだ。(と言っても、私もそのバカの一人であるのだが...^_^;)日本は今、取り返しのつかないところまで来てしまっているのかもしれない。自分の身の回りにも、不道徳な大人たちがウジョウジョしている。犯罪は、加害者よりも被害者の方が、精神的ダメージをひきずりやすいと言うが、まさに今の社会は、悪意に満ちた勢力が強くなりすぎ、その勢いに多くの人々が呑み込まれていっているように思えてならない。それが犯罪であろうが何であろうが、「やった者勝ち」の世の中である。そんな世の中が続くはずがない!そう信じながら、今夜も一杯の焼酎を片手に、負け犬の遠吠えなり。(こんな私でゴメンナサイ。切腹~♪ .....ふっ、古すぎ?^_^;)