スタッフの帰省に思う
毎年5月6月は、店が暇になるのでスタッフたちが交替で有休を取って4,5日間田舎へ帰省します。うちに限らず、レストランの従業員は我慢強く働き者のイサ-ン(東北地方)出身者が大半を占めるのですが、バスに揺られて半日がかりの旅行です。帰る前の日は、お母さんお父さんにもうすぐ会えると、どことなくそわそわしています。(笑)彼らのほとんどは貧しい農家の出身で、バンコクで働いた給料の中から実家の両親と兄弟姉妹に仕送りをしています。物価の高いバンコクで生活は決して楽ではないけど、レストランで働いていたらとりあえず御飯は無料で食べれるし、根が明るいから毎日友達と冗談を言いながら働いてくれます。タイ人を見ていてうらやましく思うのは、家族の絆がとても強いこと。そして親孝行。昔の日本がこんな感じだったとよく言われますが、自分も18歳の時に家業を継ぐのがいやで家を飛び出し、やりたいことをやって暮らしてきたから両親の面倒も見ていません。これは私の負い目です。もっともタイの場合は、親が経済的に貧しくて子供の仕送りを当てにしている部分もあります。日本でしたら、普通の家庭でしたら親のほうが子供より経済力があるから、元気で働いているうちは子供の世話になろうと思わない親が大半ではないでしょうか。いずれにしても、私の両親は長男の好き勝手を許してくれてありがたいことです。さて、今夜はスタッフのJが田舎のノンカイに帰省します。6日後、真っ黒に日焼けして帰ってくるでしょう。お土産に田舎のお菓子を持ってくるのを忘れるなよ!(笑)