思いがけない再会
千葉県少年少女オーケストラとトーンハレ・デュッセルドルフ・ユース・オーケストラというオケとの交流コンサートの入場券が当たったので行ってきました。せっかく2枚当たったのに、夫は行かないというので1人で。まずは千葉県少年少女オーケストラの演奏で、ベートーベンの「交響曲第5番 運命」です。いつもの事ながら上手です。「運命」は第1楽章は有名ですが、他の楽章、特に2,3楽章はほとんど知りませんでした。3楽章は結構コントラバスが目立つ曲でした。上の子、弾いたことあるかしら?次はトーンハレ・デュッセルドルフ・ユースオーケストラで ベートーベンの「バイオリン協奏曲ニ長調より第3楽章」。ユースオーケストラということで、少年少女をイメージしてたらかなり大人っぽいメンバーが出てきてびっくりしましたやっぱり日本人は子供っぽいのかな…と思いましたが、メンバーは30歳くらいまでだと後から聞いて納得しました^^;演奏のあと、ソリストに向けての拍手代わりに足を踏み鳴らしたりする場面があったのですが「フー!」という感じの声も出していたりして、日本のオケよりも自由で楽しそうな感じがしましたバイオリニストのアンコールという事で、エルガーの「愛の挨拶」が演奏されました。ゆったりとしたテンポで、控えめなオケの演奏とのびやかなバイオリンの音がとても美しく魂が浄化されるような思いがしました。休憩をはさんでトーンハレ・デュッセルドルフ・ユースオーケストラの演奏、マーラーの「交響曲第1番 巨人」でした。この曲もちゃんと聞いたのは初めてでした。最後は合同演奏で、シュトラウスⅠ世の「ラデッキー行進曲」。両方のオケの全てのメンバーがステージに上がったので、袖まで人でいっぱいです指揮のエルンスト・フォン・マーシャルさんはとても表情豊かな方で、「巨人」の最後の方も大熱演でしたが、この曲でも観客に手拍子をさせるところなんてとても楽しかったです。プログラムを見ていた時、少年少女オケのメンバーに見覚えのある苗字を見つけました。下の子の友達が中高生時代、このオケに所属していましたが、その子と同じ苗字です。確か弟と妹がいたけれど、弟はサッカーやってたような…。妹は楽器やってたっけ?自信がなくて、メールするのをためらってしまいました。ところが演奏会が終わって出口に向かっているときにたまたまその友達のお母さんらしき人を見かけたのですでも最後に会ったのは中学を卒業する時なので、これまた自信が持てません。どうしよう…違うかな…その人は出口ではなく客席の方に入っていきます。両オケのメンバーはステージに並んで、記念写真を撮るようで、その人も客席に座ってステージにカメラを向けていました。やはり団員の保護者でしょう。迷ったのですが、私も恐る恐る客席の方へ行き、その人に声を掛けました。「すみません、もしかして○○さんですか?」その人は一瞬怪訝な顔で「はい」と答え、次の瞬間「taku-yukiさん!?」。良かった~やっぱりそうでした。出演してたのは妹さんでした。当時は確か幼稚園生だったのに、もう中学生だそうです。6年半ぶりとは思えない感じでひとしきりおしゃべりに花が咲いてしまいました。下の子のお友達はとっても優秀なお子さんで、一浪はしましたが希望の難関国立大に入り、今は一人暮らしや学生生活を楽しんでいるようです。うちの子からは聞けない他の友達たちの話なども聞けました。懐かしかったです。思い切って声をかけてほんとに良かったです。なにより私のことを覚えていてくれたことがとても嬉しくて。また会える機会があるといいなと思いました。