「夢の向こうへ」を見てみたい
現役プロ選手と高校球児のシンポジウム「夢の向こうに」をテレビで見たんだけど、とても面白く興味深いものだ。というより、プロ野球選手が高校球児に野球を教えるというシーンがこれほど新鮮に見えてしまうということに、大きな違和感を感じる。今回見たのは兵庫県で開催されたもので、阪神、オリックスの兵庫県出身の選手を中心にプロ野球選手が高校球児に野球のテクニックや練習方法について、かなり細かいこともまで教えていた。普段はあまり、雄弁なイメージのない選手でも、野球に関してはさすがプロだな、そこまで考えてやっていたのかと思わせる高校生への解説ぶりにちょっとびっくり。でもそれが、プロ野球選手としてはあたりまえの姿なんだよね。そんなプロ野球選手としてあたりまえの姿が伝わってくることはほとんどない。野球の世界では、プロ、アマの間に不幸な歴史もあって、指導に関する厳しい制約があるのだが、それがいかに野球界や野球ファンにとって大きな損失であるか思い知らされる試みでもある。