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カテゴリ:iPhone
先ほどのSIMカット失敗。
速効でドコモの担当に連絡して、SIMカードの再発行を依頼しました。 夢の中の出来事ですが。(笑) 新しいカードをすぐに受け取って、悩み悩んだあげくに再トライ。 失敗したカードをよく検証して、なぜ失敗したか、どうすれば成功するか、をよく考えました。 前回も、ドコモのmicroSIMからnanoSIMを作成しようと試みましたので、きちんと検証すべきと思ったからです。 写真を見てください。 *これは失敗したSIMです。検証のために切り進めたりしましたので形が変です。 ドコモのmicroSIMの特徴は、金色の端子部分が非常に大きいことです。 さらに、金色の中央部分に重要部品が入っており、nanoSIM規格とはズレがあります。 海外のSIMのように、金色の端子が上方に寄っていないわけです。 ですので、そこを理解して行わないと必ず失敗することがわかりました。 切ったSIMカードを横から見ると、白いプラスチック部分から【黒い内蔵物】が見えています。 これがICカード部分の本体です。 この黒い部分を「切らないように」する必要があるわけです。 先ほどのカット方法ですと、どうしても4段目を多く切り、黒い部分をカットしなくてはなりません。 ですので、SIMを眺めて、黒い部分まで切らないように慎重にカットを進めることにしました。 SIMカードをよく見ると、表面や裏面からうっすらと「内蔵物の範囲」がわかります。 まずはこれを認識してください。 *写真に撮るのは困難なので、これは実物を見て見つけてください。 つまり、その範囲の外を切っても問題ない、ということになります。 ★以下、方法を書きます。画像を参考にしてください。★ 簡単に説明すると・・・ 重要な部分の範囲を測定すると、nanoSIM規格と上下がほぼ同じサイズです。 ということは、この範囲ギリギリまで追い込めば「上下はいける」のです。 しかし注意が必要なのは、端子です。 iPhoneとの接点という意味なのですが、これが難しい点です。 上下を黒い内蔵物(重要部品)ギリギリまでという位置でカットすると、端子との接点がずれます。 金色端子の間の、黒い線にちょうど接してしまうんです。 当然ですが、そこではダメなので・・・・接点が正しく接する位置にしなくてはなりません。 ここで重要なのは、やり直しがきかないこと。 そして、接点がどうかという検証は、nanoSIMサイズにカットした後でしかわからないのです。 何度か失敗したからこそわかることなので、ご注意を。 やり直しはききません。 ですので、ほんの少しなのですが、下を多めに削らなくてはなりません。 ところが、下(斜めにカットされる角がある面)を多めに削ると黒い部分が出るまで削らなくてはなりません。 ここがポイントで、重要な部分に影響しないギリギリまで下を削る=黒い部分を限界まで出す、ということになります。 これは非常に微妙な調整です。 一歩間違えばアウトという線ですね。 逆に上側は、ギリギリまで追い込むのではなくてもっと余裕が出る場所を切る、ということです。 ですので、まずは下側を追い込んでから、上を削っていきましょう。 逆からやると、取り返しがつかなくてやり直しになります。 次に左右ですが、これは全く問題ないセーフゾーンです。 ここに気を使う必要は無いでしょう。 最後に四隅ですが、切ったまま尖っているとサイズが合いません。 トレーをみればわかりますが、微妙なアールがついています。 ですので、角はそれにあわせて少し丸めましょう。 それによって、余裕も生まれます。 結論として、赤SIMのカットについては0.1mm以下の微妙な勝負です。 内蔵物もそうですが、iPhoneとの接点です。 この両方を満たすラインは、0.1mm以下のきわどいラインだと思います。 これを行うには、何度かのトライ&エラーが必要でしょう。 ガチャコンとやるホッチキスみたいなカッターでは無理な精度です。 そもそも、カッターは金色端子が上方に寄っているmicroSIMをカットするためにありますので、間違ってもドコモのSIMをカッターで切らないようにしましょう。 カッターで切る位置と、ドコモのSIMで切るべき場所は違うということです。 SIMカードには様々な種類がありますので、中にはそれで問題ないものも多いでしょう。 ですが、ドコモの赤SIMに限って言うならば、厳しい精度の戦いです。 実際に可能でした。 ですが、本当にギリギリのカットです。 これから試される方は、特に赤microSIMの方は、慎重に行ってください。 ポイントは二つ。 「金色部分の重要な内部部分」 この範囲を見極めること。 「iPhoneとの接点」 斜めカットがある面を多めにカットし、内部が見えるところまで追い込んで接点を確保する。 です。 この意味がわからない方はやめた方が良いです。 <追記> いくつかのSIMをカットした画像をご紹介します。 自分がはさみカットしたものです。 そのため微妙なサイズはバラバラです。 左から「海外SIM(成功)」「ソフトバンク黒SIM(成功)」「ドコモ赤SIM(成功)」「ドコモ緑SIM(失敗)」です。 特に左の二つは、練習と思って適当に切ってます。 サイズも測定してませんので、本当に適当です。 それにもかかわらず、成功してます。 SIMの側面を見るとわかるのですが、海外SIM、ソフトバンク黒SIMも、下側の部分は真っ白です。 つまり「重要部品エリアに切り込んでない」のです。 ドコモで使われているSIMとは構造の違いがあります。 SIMは様々な供給メーカーがありますし。 逆に見ていただきたいのは、一番右の「ドコモ緑SIM(失敗)」です。 下側の部分。 左の成功した赤SIMと比較していただければわかりますが、むしろ下側の切り込みは「緑の方が少ない」のです。 それにもかかわらず、失敗しています。 切った側面を見ると、黒い重要エリアに切り込んでいることは同じです。 しかし、緑SIMは微妙に重要部品が下寄りだったのでしょうか。 SIMが死んでしまったという検証は、このカットしたSIMをアダプターに入れて他の機種で検証したからです。 (SIMと本体との接点については、微調整して合わせた上で検証しました) 残念ながら、重要部品に切り込んでしまったようでダメでした。 緑SIMをカットしたときは、既に赤SIMで一度失敗したあとでした。 そして検証して「これならOKのはず」という自信を持ってカットしたんですが、失敗でした。 ここで「やはりSIMの個体差がある」ということに気がつきました。 ちなみに、iPhoneとの接点も緑SIMはずれてしまっていますので、この部分でも失敗しています。 このずれはあとから修正するのはきわめて困難です。 ですので、「ここをカットすれば成功する」というラインは無いと思います。 SIMの個体差もあると思われますので、成功するかしないかは時の運・・・かもしれません。 特にSIMカッターで成功した方は、個体差によって運が良かったのだと私は思います。 今後、カットに挑戦する方は【失敗を覚悟で】がんばってください。 必ず成功する方法は、慎重に下側から追い込んでカット&研磨する、しかないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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