ヒモいらず　亭主いらず

昨日は忙しい想定で書き上げた2本目を

下書き保存するつもりが

「公開する」を押して2本に・・・

失礼しましたぁ　ｆ－－；

その夜　1本の電話が入った。

相手はＲｙｕの母親からだった。

神妙な声色がうかがえ丁寧な謝りをしてくれた。

診察代を支払うとのこと

今回は一方的な部分が多大だったので

受けることにした。

先生からも罰的な意味で受け取って下さい！

との示唆も受けていた。

前もって私が鏡蔵（うま蔵の娘）の母親であることは

明かしたが態度を変えることなく

終始謝罪に徹していた。

その態度からは　今までＲｙｕや他の兄弟からしてきた

苦労が伺えた。

翌日　Ｒｙｕと母親が暗くなってウチにやってきた。

「本当にごめんなさい」

彼女は開口一番深々と頭を下げ謝罪し

誠心誠意の対応だった。

彼女の腕からのぞく入れ墨　モクインからは

想像も出来ない行為だった。

Ｒｙｕは多動があるらしく

そわそわ落ち着きなく動く子だが

大きく動けば怒られるので

横で後ろで手を組んでクラクラ　ソワソワ立っていた。

Ｒｙｕが共鳴できそうな話題を振ってみた。

「学校面白いかぁ？

でも1時間近く訳わかんない教科書広げて

先生の意味不明な話聞いてもつまんないし

飽きるよなぁ？」

相手がヤンキーならＰＴＡのお面はハズしてあげないと

Ｒｙｕみたいな子は打ち解けません。

同じレベルに立つ！

難しい言葉は使わない！

Ｒｙｕみたいな子には大事なのである。

間持ちがしないでいたし

昨日の褒められた事で

Ｒｙｕの中の二つしかないホルダーで

うま蔵は「この人はイイ人ホルダー」に入ったらしく

ニコニコし出し

「はい　そうっすねぇ」と嬉しそうに答えた。

（あとひとつは「ヤなヤツホルダー」

ちなみに種２も　この大別二分でした。

細分化できません　ｆ－－；）

「なぁＲｙｕ君！

動蔵は粋がってるとこあるけど

ボチボチ仲良くやってやってね

でもさぁ　下の弟と妹は弱いのサぁ

なんかあったら助けてやってね」　

「はい！」

ヤンキー小僧は平素使命感がない

誰にも与えられないから

さっそく私にまとわりついていた鏡蔵と遊び始め様と

鏡蔵の目線に腰を落となつっこい顔で

鏡蔵に笑いかけた。

ヤンキーは根は素直なの

親が愛してやらないだけ

自分の存在価値がないと思って育っちゃただけの

ヤンキーがほしいのは

自分を理解して自分の立ち位置が

ほしいだけなのかもなぁ

「Ｒｙｕ！今度は大目に見るけど

次やったら大人力で

身体を持って行くよ！」

最後に　がっちり〆のセリフも忘れずに

Ｒｙｕは「はい！」と言った。

Ｒｙｕの可愛い気を見ならがら

安堵する私に