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2009年10月01日
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カテゴリ:和む

私は見えない努力が好きです。

人に見える

口にする努力は嫌い

 

しかし その努力を垣間見たら・・・

 

 

003
003 posted by (C)丙谷 うま蔵

 

 

早朝仕事を終えて家に戻る。

携帯が鳴った。

声の主は職場のジジだった。

「昨日はミカン ありがとうなぁ

今 オレがしぼったから取りにおいで」

私は仕事でしたがジジの職場は休み

朝から摘果ミカンを絞っていたらしい

 

 

「まぁ上がんなぁ」

口は悪いが優しい

私が代走する時にココまで丁寧に!って

地図を書いてくれた御仁である。

指を落としどうなるのかと

周りは心配したけど

無事に仕事にも復帰した。

 

武骨に私のつま先にスリッパを放り

上がるのを促す

手土産の利根の早生柿を渡し上がった。

 

そこには摘果ミカンの香りが立っていた。

鍋いっぱいのジュースがあった。

「鍋のまま持って行きなぁ」

「私の運転では こぼれますよ」

「ジョウゴがあったんだけど

母さんが死んでから何がどこだか・・・」

 

「手伝うよ」私はYシャツをまくり

台所でミカンを切った。

006
006 posted by (C)丙谷 うま蔵

 

話が上手い人ではない。

会話も そうは長く続かず

黙々と二人でジュース作りに精を出す

父親が生きていれば こんな感じなのかなぁ

垣間に味わった父親年齢の人との台所仕事

なんとなく くすぐったく嬉しかった。

 

 

指はついたが曲がらないまま

その手でコンテナ1杯のミカンを半分に切って

絞ってくれた。

「いいよ!大変な仕事なのに」

遠慮する私に

「なに!2本持って行きな!」

曲がらぬ指でペットボトルにジュースを注ぐ

 

「忙しいだろうから 後はオレが

ボチボチやるから帰りな」

足元には まだコンテナが1杯

あの指でミカンを半分に切ったのか・・・

捨ては置けないなぁ

「やっ!ここまでやったなら

全部半分に切っていきますよ

途中じゃ気分悪いじゃん!」

半分に切ったミカンはシンク周りを

覆い尽くすほどになった。

 

帰り際にジュースの作り方の説明までしてくれ

車まで送ってくれた。

 

 

家で仕上げたジュースは香り良く

酸味ほどよく甘かったです。

002
002 posted by (C)丙谷 うま蔵

 

 

 

 

 

摘果ミカンのジュースレシピ

まずは洗って半分に切って絞る。

果肉が入いりますので好みで濾して

鍋で沸騰させアクを取ります。

そこへ砂糖をジュースの半量入れて

再び沸騰させアクをとり

冷まして容器に入れて冷蔵保存です。

香りが良いので酢の物の隠し味にも使えます。

ジュースで飲むときは好みで薄めて飲みます。

 

 






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最終更新日  2009年10月01日 22時15分53秒
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