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2010年03月02日
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カテゴリ:離婚

彼女は手慣れた手つきで私のケイタイを操る。

モタついていた私は その手早さに感心した。

「すごいよね 会社も機種も違うのに」

私のメアドを赤外線通信で

あっ!と言う間に自分のケイタイへ送り

彼女はニヤッと笑って私のケイタイを返した。

「じゃ!あとでメールするね」

車のドアを開き手を振った。

 

 

「お母さんいますか?」

電話に出た子供は幼い声ながらキチンと対応した。

「今 お母さんはいません。

何時に帰るか分かりません」

「はい!わかりました。どこへ行ったのかな?」

「さぁ・・・わかり・・・」

「ごめんね雫 ありがとう」

電話切って無性に腹立たしい気分になった。

 

 

彼女のケイタイへメールを送ったが

返信が遅い

自分の常で自宅にいる時は

あまりケイタイは気にしない

「用があれば自宅の電話が鳴るだろう」

そんな感覚で自宅の番号に電話してみたが

連絡がついたのは それから2時間後だった。

 

「今さぁ 二人彼氏がいるの」

彼女は悪びれずケイタイを二つ見せた。

怒り顔の私に ご機嫌取りな愛想笑いをしながら

「コッチの彼は優しくてさぁ・・・

でも奥さんがいるんだけどね」

「こっちは習い事の先生手書きハート

他人の色恋沙汰のメール文章には興味は無い

送られたメールを開き私に見せる。

「すきハート」とだけの文字が目に入る。

臆面もなく夜を語り出した。

ヤリたて小娘の自慢話の様だった。

 

私が何を言っても仕方ない ただ

「ウチを空けて 子供が不安にならない程度にね」

とだけ返した。

 

 

連日連夜 子供を置いて家を開ける彼女が

うめたい隙間は

複数の男性でも埋め尽せない

「ひとり」と言う 心に空いた穴

 

薄っぺらなメールは家事を終えた

ひと時さえ満たさない。

肌を合わせても心は満たさない。

ただ空いた時間を埋めることしか・・・

 

 

 

 

今 離婚によって自分が得た「しあわせ」を

実感しています。

思い描いていた

家族との生活を手に入れたのだから

 

しかし彼女に再開して彼女の生活を知り

私が流れ込む可能性がある道だと気付き

自分の立ち位置に愕然とした。

 






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最終更新日  2010年03月02日 19時15分23秒
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