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テーマ:楽天写真館(356054)
カテゴリ:幼少年期
「タコ、グラントハイツに連れてってやるよ。」
4つ年上のシゲさんがそう言った。私は小学校3年生になっていた。 「グラントハイツにはな、アメリカ人が住んでるんだ。面白いぞ。行くか?」 私は二つ返事で行くことにして、自転車に乗った。外国を見られると思ったらドキドキしてきた。 東京は練馬の向山町という所にあった警察官住宅に住んでいた。どの家も、貧しさを競っているような昭和30年代半ばの年のことだ。その家から自転車に乗って30分くらい行くと、今までに見たこともないような別世界が待っていた。広い芝生。黄緑、桃色、黄色の板塀の家々。隣との距離がしっかりとられていて、しかも塀も垣根もない。そこに、アメリカがあった。茶髪、金髪の子供たちが甲高い声を上げてキャッチボールをして遊んでいた。 これが私のアメリカ、海外の初体験となった。もう、病み付きになってしまった。暇さえあれば、この世界に浸っていたいと疼く思いが消えていかない。そして、9歳のときここで初恋の人ラビンに出会った。 今、ここは上に伸びる巨大な光が丘団地となっている。 毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。 タコ社長の本業・オーストラリア留学 タコのツイッター Twitterブログパーツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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