1196616 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

タコ社長,オーストラリア・メルボルンのスローライフな日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

タコ社長1952

タコ社長1952

Comments

タコ社長@ Re:「国高1969」というサイトを作りました(07/19) 「国高1969」管理人さんへ ありがとうござ…
「国高1969」管理人@ 「国高1969」というサイトを作りました あれからもう50年ですね。 時間があればの…
Yuta Kashiwagi @ Re:母と一緒に働いたプラスチック加工工場(08/11) こんにちは 来年からプラスチックの成形販…
タコ社長@ Re:いろいろバランスを取りながら、、、(09/24) 移転しました。 <small> <a href="http:…
タコ社長@ Re[1]:まず、皆さんのご意見を伺いたい!(01/17) 田楽みそさん >社長さん、初めまして。 …

Favorite Blog

今日の散歩 やすじ2004さん

バリの日本食レスト… JLmamoさん
From おおさか mayu0208さん
y'Odare cLub  To… y'Odare cLub. Tomochanさん
ようこそ我が家に ディジュさん
湘南のカモメ 湘南のカモメさん

Category

Archives

2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月

Freepage List

2013年08月19日
XML
テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:タコ生徒・学生期
「もしもし、マーラをお願いします。」
大学3年の時アメリカのシアトルで2ヶ月過ごした。お世話になったピターソンさんの姪のマーラに性懲りもなくデートを申し込もうとして、1時間くらい受話器のそばを行ったりきたり。思い切って掛けた。お母さんが出た。こういう時に本人以外、それもお母さんが出る確率が高いように思える。お母さんがマーラを呼んでいる。彼女が受話器にゆっくり近づいてくる足音まで聞こえてきた。どうやらこうやら、彼女が夏休み中にバイトをしているファーストフードの店の仕事の後会う約束ができた。私は、22歳でマーラは18歳だった。
 
「店長が、いやらしい人で、話すときに肩や腰に手を回してきたりするの。」
私は、基本的にはこういう店長みたいな方々はあまり好ましいとは思わない。しかし、当時はそんな悠長な気持ちでは収まらなく、とんでもない男だと激昂してしまった。年を重ねてくると、男女間の営みにやや寛容になってくる。

「でもね、時給は安いけどチップがいいから我慢してやってるの。」
やさしい英語でゆっくりとマーラ話してくれた。私は、輝くばかりの笑顔を時々見せながら、腰まで素直に伸びた金髪の長い髪を揺らすマーラに魅せられて、思わず手を伸ばそうとして店長の話しを思い出し躊躇した。

「日本じゃどうか知らないけど、アメリカでは最初のデートはたいした意味がないの。だって、好きかどうかなんて、付き合ってみないと分かんないじゃない?だからデートするのよ。」
デートしただけで、結婚なんかがストレートに想像されてしまうような当時の私には、いかにも新鮮な考え方で、大きな感動さえおぼえた。と同時に、今会っていることは、彼女の側からするとそんなに大したことではないのだとやや興ざめした。そうだったんだ。じゃあんなに緊張して電話しなくてもよかったんだ。アメリカ人とは、なんと合理的な考え方をする人種なんだろう。何も考えずにやたらめったら異性をデートに誘う私の習慣の原点は、どうやら前の大戦で敗れたこのアメリカにあったようだ。

「タコ、もう一つ言っておくわ。ヤンキー娘はみんなワイルドと思っているかもしれないけどそれは絶対に誤解よ。気をつけてね。」
私は、この言葉のあと体全体が金縛りにあってしまった。

幸いにして、次回のデートがあった。マーラの通っている高校のキャンパスツアーだった。
「タコ、私ね、高校のチアリーダーやってるのよ。見てみたい?」
私は間髪を入れずに素直に言った「はい。」。

ところがどうだ、マーラはブルーマとかいった格好ではなかったが、普段着でいきなり芝生の上で大きくチアリーダーの振り付けをやりだした。あっけに取られながらも,笑顔で見ていた私だが、それがいつまでたってもまったく終わりそうにないのだ。その内、自分の顔がこわばってくるのがわかった。笑顔じゃなくなってきている。マーラ一人をそこに置いて、立ち去りたくなった。

マーラとのデートはこれ以降はなかったが、異文化交流の勉強にはなったと思うし、変な度胸も少しはついたとは思う。アメリカ人というのは、本当に臆面がない方々の総体的名称なのだということは肝に銘じさせてもらえた。

毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。
banner_23.gif

タコ社長の本業・オーストラリア留学

タコのツイッター   
Twitterボタン
Twitterブログパーツ








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年08月19日 15時31分18秒
コメント(0) | コメントを書く
[タコ生徒・学生期] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X