グリーク娘、ナターシャの願い
「タコ、本当に久しぶりね。父と言ってたのよ、あの日本人はもう来ないんじゃないかって。」メルボルンで飲んだ後は必ず寄っていたグリークカフェのオーナーの娘、ナターシャが嬉しそうにそう言ってくれた。なかなか、最近は飲む機会も減ってきて前のようには行けなくなったのだが。「7月からね、3ヶ月ギリシャに遊びに行くのよ。ずっと前から計画していたんだけど、やっと行けるわ。確かに、経済が大変なことになっているけど、報道ほどは悪くないようよ。」自分の両親の生まれ育った祖国が、今世界恐慌の引き金にならされようとしている。彼女にとってはあまり認めたくないことだろうが。「久しぶりだから、サービスするわ。」きついショットをサービスしてくれた。酔い覚ましに入る店で、こんなの飲んだら何のためにきたかわからない、などと無粋なことは言わないで一気に煽った。せめて、ナターシャが帰る3ヵ月は、ギリシャでたいしたことが起こらないように願いたい。「本当は、父も母も一緒に来るといいんだけど、何せこの店もあるしね、、、、」そういいながら、やさしく別れのハグをしてくれた。毎回、果敢にこの緑の箱をクリックよろしくお願いいたします。タコ社長の本業・オーストラリア留学タコのツイッター Twitterブログパーツ