つれづれなるままに

　今日もノンは元気に幼稚園に出かけていった。

今日はどんなだろうと一抹の不安はあったのだが…。


　昼前に幼稚園バスが戻ってきた。私の顔を見つけるとノンは『にや～』とにやけた。

　連れてきてくれたのが担任の先生だったので、思い切って

『ご迷惑おかけしてるんでしょう？』

と聞くと、否定せず。逆に

『おうちではどんなですか？』

と聞かれたので、

『たぶん幼稚園とあまり変わらない生活をしていると思います。』

と言うと、

『かんしゃくを起こして、手をあげることがありますね～。まだ言葉もわからないと思います

が、その都度言って聞かせてます。』

となんだか『指導しています』というような感じだったので、よっぽどひどいんだな

あ…と思って、悲しくなってノンを見た。ノンも自分のことを言われていると、うすうす気づ

いているらしくしょんぼりしていた。

　すると先生が

『園と家庭と協力をして改善していきましょう!!!』

とはりきって言われてしまった。


　ダンナにこのことを話しながら、涙が出てきた。『これくらいのことで…』とダンナは言っ

たが、言われたことよりも、ノンがまだ入園して三日くらいしか登園していないのに、問題児

のような目で先生たちから見られているんだなあと思うと、いろいろな感情が入り交じって泣

くしかなかった。

　親バカだとは思うけど、まだ２歳３ヶ月なのにかんしゃく起こしたり、自由に動き回ったり

するのって普通じゃないのかなあ…。

　先生のことばって結構保護者にはこたえるものだとつくづく思った。自分も教師をしている

が、今まで自分の何気ないことばで傷ついた生徒や保護者がいたんだなあと思うと、ものすご

く心が痛む。

　せめて一人の先生くらいは

『子供はやんちゃなんですよ。』

なんて言ってくれたら、どんなに楽か。でもそれもバカ親の勝手な言い分なんだろうね。