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テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4774)
カテゴリ:妊娠生活
とうとうこの日がやってきた。 気持ちの整理がまだついていないが、そうは言っていられない。 今日はゲンが産まれるんだから…。 昨日の夜も結局何も食べなかったので、すごい空腹。 母ちゃんのつくったとろろこんぶのおにぎりとカステラを食べたくて仕方ない。 手術までも長かった。 先生の外来が終わってからだったから、何時になるかわからない。 昼過ぎ、父ちゃんが一人で病室にやってきた。 『なんや、みんなまだや。』 仕事で来られないと言っていたのに…。ノンの時もそうだった。 そうこうしているうちに、ダンナ、ノン、母ちゃん、ダンナの両親も来てなんだかにぎやか に。 3時半に『ご主人来てますか?』と言われて、いよいよなんだなと思った。 車いすに乗って3階オペ室へ。前の病院と違って自分で手術ベットに移動だったので驚い た。 背中を出して麻酔をしている模様。麻酔科の先生じゃないんだ…。 それで感覚がなくなってきた。さっさと終わらせてくれ~。 音楽が流れていた。『栄光への架け橋』だった。 大好きな曲。自然と元気が出てきた。 でも考えるとノンの時よりも神経が高ぶっている。 腹を切る感覚がわかった。気持ちだろうけど痛いような気がする。普通だったら失神するな と思った。 カチャカチャとする音や先生たちの話し声とか静かに響いていた。 すると腹をぐっと押される感覚。 『もうすぐ赤ちゃん出ますよ~』 と言われ、がんばれーがんばれーとつぶやいた。 すると急に腹が軽くなったように思った。そしたらホギャーーホギャーと元気に泣き出し た。よかった。泣いてるよ。 でも顔を見るまで気が気じゃない。 私のとなりのベットで赤ちゃんは処置をしてもらっている。 『体重はどれくらいですか?』 と聞くと 『未熟児室でちゃんと測りますね』 と言われた。 付き添ってくれていた助産師さんがにっこり笑って 『大丈夫。元気よ。よかったですね』 と言ってくれた。 タオルに包まれたゲンが私のとなりに来た。 本当に小さくて顔はにぎりこぶしくらい。 看護師さんが顔と顔をくっつけてくれた。ざらっとしているけど温かい。 『ごめんね、ゲン。お腹の中辛かったやろ?』 というのが精一杯。あとは大泣きしてしまった。 『おめでとうございます』と口々にスタッフの人たちが言って、ゲンは部屋を出た。 しばらく泣いていたが、とりあえずホッとした。 するとおかしいもので手術が早く終わってくれないかとそのことばかり考えるようになった。 私が退屈して手を動かしたりするので、そのたびに助手らしき先生から『何ですか?』と言わ れ恥ずかしかった。 そのうち吐き気も催して、騒々しい奴と思われたに違いない。 『はい、もう終わりましたよ』 と言われたときは正直ホッとした。 もう手術はこりごりだと思った。 約1時間くらいだったんだろうけど、とても長く感じた。 ベッドに移されてノンたちの待つところに行った。 『うわ~さらにやつれとる』 とダンナが言った。 『ノンちゃん、赤ちゃん見たね?』 と私が言うとノンは 『うん!!赤ちゃん、あっち』 と言った。 2時間後に赤ちゃんについての説明があるとのことで、ダンナ以外はみんな帰った。 ノンも『ちゃーちゃん、またね』 と言って帰って行った。 まだ2歳半なのに耐えているんだなあといじらしかった。 今回は何もかもが痛い。後腹で子宮の収縮が痛いし、気力がない。 たくさんの管につながれて、生かされている感じ。 ノンの時はまだ元気だったのに、やっぱ年かと痛感した。 ダンナが小児科に呼ばれ、一人になった。 寝たいけど気が高ぶって眠れない。しかも痛い。 約15分くらいしてダンナが帰ってきた。何かにやにやしている。 『おい。血液型何と思う?』 と聞いてきたので、直感で『Aかな』と思ったけど言わなかった。 ダンナはB、私はA、ノンはAB。 すると『またABぞ』と言った。 2人の子供は私たちがケンカしないように気を遣っているよ(笑) ゲンの体重は936グラム。超未熟児というそうだ。 でもゲンも頑張っている。ちゃーちゃんも頑張らないと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年08月07日 15時21分37秒
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