つれづれなるままに

　一日経てばかなりの回復で昨日よりもだいぶん楽になった。

でも起きあがるときは覚悟を決めなくては…。

早く歩けるようになって、ゲンのところに行きたい。

もう少しちゃーちゃんが元気になってから…。

　午前中に師長さんらしき人が出生届と母子手帳を持ってきた。

届けの手続きがいろいろ書いてあって説明してくれた。

いよいよ戸籍上にもゲンが誕生するのか。うれしいな

　今日はうちの両親に連れられてノンも来た。

『ノンの顔がやっぱり全然違うね』

とじいちゃん。

でもノンなりに頑張っていて、わがまま言わないし、泣かずにいい子にしているらしい。

退院したらいっぱい甘えていいから。

　うれしいことにおっぱいが張ってきた。

『ノンちゃん、飲むね？』

とばあちゃんが言うと

『うん!!』

と言って寄ってきた。

ノンがすごく可愛く見えた。

　３人が帰った後、しぼってみた。４０ミリも出た。

初乳という感じの黄色。

　手術に立ち会ってくれた助産師さんが来た。

『名前は決まったんですか？』

と言われたので

『あとは漢字ですね』

と言った。

『お腹の中で寝てばかりだったけど元気でしたね～』

と言ったので

『お腹の状態がよくなかったので本当に辛い思いをさせてしまいました。』

と言うと、

『そんなことないですよ。もう出てきてお母さんたちに逢いたかったんですよ。今は出てきて

ホッとしてますよ。』

　なんだかじんわりした。

申し訳ない気持ちでいっぱいだったので…。

『あとは母ちゃんのおっぱいよ。』

と助産師さんがガッツポーズした。

はい。