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今日結構時間かけて一気に読みました。
なんか図書館で3ヶ月待ちで借りた本みたいです。 そんなに人気あるなんて知りませんでした。 3ヶ月待ちの本に違わず、もちろん文も上手くて、 ストーリーも良かったとは思います。 いろんな事も考えさせられましたし。 でも、読み終わったあとの気分は どうもしっくり来なかったです。 昨日最終回だったMの悲劇も同じですが、 中盤はすごく面白いんです。 もうほんとに。 次の展開が気になって、自分であれこれ予想して。 終わりが地味だったり、駆け足だったりすると 折角の中盤が台無しになってしまう気がします。 Mの悲劇はあまりにも駆け足だったし、 この本は虚しすぎました。 最後に平穏を取り戻した警察のシーンを描かれては 余計に虚しさが増します。 例えば漱石の「こころ」の最後に 青年の「私」のセリフがちょっとでもあったら興ざめですし。 先生の手紙で終わるという余韻を残すことも 大事だったと思います。 とはいえ、やっぱりいろいろ思いました。 長峰さんの気持ちも分かるような気がしますし、 作中でも何回も繰り返されていたように あの3人やその親は人間としてどうかなとも思います。 少年法の無力さも伝わってきました。 終始感情的に突っ走る本でした。 作者のいいたいことが直接的に伝わってくるし、 難しい事も言ってないってところが、 3ヶ月待ちの人気を作ったんだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/03/21 06:29:08 PM
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