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A Microcosm

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2005/03/21
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カテゴリ:others
今日結構時間かけて一気に読みました。
なんか図書館で3ヶ月待ちで借りた本みたいです。
そんなに人気あるなんて知りませんでした。

3ヶ月待ちの本に違わず、もちろん文も上手くて、
ストーリーも良かったとは思います。
いろんな事も考えさせられましたし。

でも、読み終わったあとの気分は
どうもしっくり来なかったです。
昨日最終回だったMの悲劇も同じですが、
中盤はすごく面白いんです。
もうほんとに。
次の展開が気になって、自分であれこれ予想して。

終わりが地味だったり、駆け足だったりすると
折角の中盤が台無しになってしまう気がします。
Mの悲劇はあまりにも駆け足だったし、
この本は虚しすぎました。
最後に平穏を取り戻した警察のシーンを描かれては
余計に虚しさが増します。
例えば漱石の「こころ」の最後に
青年の「私」のセリフがちょっとでもあったら興ざめですし。
先生の手紙で終わるという余韻を残すことも
大事だったと思います。

とはいえ、やっぱりいろいろ思いました。
長峰さんの気持ちも分かるような気がしますし、
作中でも何回も繰り返されていたように
あの3人やその親は人間としてどうかなとも思います。
少年法の無力さも伝わってきました。

終始感情的に突っ走る本でした。
作者のいいたいことが直接的に伝わってくるし、
難しい事も言ってないってところが、
3ヶ月待ちの人気を作ったんだと思います。





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Last updated  2005/03/21 06:29:08 PM
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timur6314

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