A Microcosm

今日、最後の部活がありました。
７時半くらいに学校行って、ダブルスのペアの子と
最後のシングルスやりました。

結局完敗。
体が動かないし、ボールも入りませんでした。
最後だから頑張ろうと思いましたが・・・。


試合の後、一年生の時使ってたコートで久しぶりに乱打して、
２年前の事を思いだしました。


２年前、右も左も分からない人だらけの中で、
初めてのテニスをしたときの事。
ラケットにもうまく当たらず、
当たってもホームランになって、
４番のコートにいた先輩に怒られました。


初めてのダブルス。
テニスをしている感じではなかった気がします。
サーブは全く入らないし、
トップスピンも打てずにほとんどスライス打ってたし。
サーブとリターンで終わってました。


なかなかコートが使えなくて、
走ったり、筋トレしてばかりだった時。
辛かったけど、おしゃべりの時間でもあって、
そこで打ち解ける事が出来ました。
今思うと、あのときの時間も貴重なものだったような気がします。


あれから２年。
初めは長くなると思ってました。
でも今振り返るとすごく短かったです。
本当にあっという間でした。
授業が終わって部活に行けなくなるのはすごく寂しいです。
何気ないおしゃべりも、
簡単には出来なくなります。
バカなことで笑ったり、笑われたり。
部活に行って、みんなといるだけで楽しかったです。


僕は、とても２年テニスをやったとは思えないくらい下手です。
まだまだフレームにも当たるし、
ダブルフォルトは連発するし。
でも、そんなやつでも受け入れてくれる、
アットホームで温かい雰囲気でした。
ミスしても責めようとはしなかったし、
変なことやっても笑って許してくれました。
感謝してます。


正直、やめようと思ったことは何度かありました。

一年生の夏、忘れもしないダブルスの試合。
ペアで前衛の人にサーブをあててしまった時、
はっきり自分はテニス向いてないって思いました。
もう、やるせなかったです。悔しくて。

２年生の初め、ダブルスのペアが決まらなかった時。
あの時は「ダブルス」って言葉に怯えてました。
嫌いで嫌いで仕方なかったです。
下手だし、試合中自分がコントロールできなくなるしで、
進んで組んでくれる人なんているはずないのに、
それを認めるのがイヤでした。
「ダブルス」から逃げたい一身で、
真剣にやめようかと思いました。
もうテニスなんかしないって、投げやりになってました。

２年生の夏。
ちょっと精神が安定していなかった頃。
クラスも、学校も、全てがイヤになってました。
もう勉強するしかない、本気でそう思ってました。
だったら部活もすっぱりやめようと。
いつまでたっても下手なままのテニスを、これ以上やる意味はあるのかと。
苦しかったです。



それでもなんとか続けてこれたのは、
やっぱり部活が楽しかったからだと、そう思います。
テニスがつまらなくても、いやな事があっても、
部活に行けば、なんとか気を紛らわす事が出来ました。


僕は、大学でもテニスを続けていくつもりです。
プレーヤーとしてではなく、一愛好者として。
その為には、負けテニスを楽しむ事が出来るようにならないと
だめな気がします。
いつまでもペア頼みじゃなくて。


本当に、ペアを組んでくれたＴ君には感謝してます。
彼自身も言っていたんですが、
今の僕では彼以外とはダブルスを組めないです。
何度「落ち着いて」って試合中に言われたか分かりません。
僕の自分勝手なプレイスタイルを、ずっとカバーしてくれました。
なんとか僕も「ダブルス」が出来てました。


でも、これからは他の誰かとやることになります。
みんながみんなＴ君のようではないし、
むしろ理解してくれる人のほうが少ないはずです。
だから、自分を変えないと。
もっともっと上手くなって、支える側になるくらいになります。
もう僕の前に、あの頼れる前衛はいないのだから。



２年間、本当に楽しかったです。
２年前は、こんなに楽しい部活になるとは、
思ってもいませんでした。
こんなに引退が寂しいものだとは、
思ってもいませんでした。


結局、部活をやっていて一度も試合に出ることは
ありませんでした。
試合に出て勝つことをやりがいとする人もいますが、
これはこれで一つのやり方だと思います。
後悔はしていません。


今、これを書いていて、すごくいろんなことを思い出しました。
みんなにはいくら感謝してもしきれません。
ダブルス組んでくれたＨとＴ君に感謝。
最初の時、あまりの下手さに
呆れながらも打ち方を教えてくれた先生に感謝。
楽しい時間にしてくれたみんなに感謝。


本当に、ありがとうございました。
LOTS OF THANKS //





↓誰もいない朝のコート