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カテゴリ:USJ
推理物…といえるのでしょうか。とにかく出演者が多く、気分的には脱線しまくりに見えますが(笑)読書が好きな人にとっては伏線と言えるのでしょう。ただ、ちょっと私には長すぎます。歴史小説であれば長くても苦にはなりませんが、推理小説でこれは…。 内容は面白かったですよ、それほど驚きの結末ではなくどちらかと言えば文章の進め方を楽しむ文芸作品なのでしょう。描写は緻密で圧倒的な文章力です。だから直木賞ではないかと感じています。数日で読み切ってしまいました。 バブル・タワーの様なマンションの一室で起きた凄惨な殺人、犯人がだれかわからないだけではなく「誰が殺されたかわからない」という設定は面白かった、割と早い段階で犯人が出てきて「私が犯人」と言い切ってしまうため、そのあとは誰が被害者かと言う事が主題となってきます。殺人事件より、不動産バブルがはじけた後の社会のねじれが主題だったのでしょう。推理小説好きと言うより社会派の本が好きな人にお勧めです。 彼女の本、どれも超がつく長編が多いので次はどれを読むか悩みました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 25, 2011 08:21:02 AM
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