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カテゴリ:今日の事
今日、達筆の手紙が届いた。
私が、20年前に卒業して初めて勤めた幼稚園の園長からだった。 封を開けるのが少し怖く、でも早く見たい気持ちもあった。 横にいた息子は「ママにまた働きに来てほしいんじゃないの」って。 「まさか!」と言いながらもドキドキして開けてみた。 そこには、50周年を祝う、ささやかな式典を行うので、 出席してほしいという旨と文集への投稿のお願いだった。 学生の時に実習して惚れ込んでいた園は残念なことに募集がなく、 そのA幼稚園は自分で就職活動をして探したところ。 就職難だったけれど、無事に雇って頂けて喜んでいた。 園児数60名弱の小さい幼稚園。 それも園長、主任はその娘、主事はそのご主人。他人は私をいれて2人。 アットホームに楽しく仕事をするつもりだった。 でも、その希望は1ヶ月しないうちに打ち砕かれた。 園長、主任がとても厳しかったのだ。 仕事だから、仕方がない・・そんなレベルではなかった。 クラスの子供達が一人一人作った作品は必ず園長の目を通すのだが、 画用紙に出来た折り紙を貼った作品は、のりが端まで付いていないと、 ビリッツとはがされ、子供にやり直しをさせるように私に命じる。 絵を描いたものは、クレヨンで端から端まで、きちんと濃く塗っていないと 塗りなおし。 前日に終わった製作を次の日に、数人の子だけ、もう一度やらせなきゃいけない。やらされる子どもの気持ち。そして、私の気持ち。わかりますか? やらさなきゃいいじゃん。そう思うかもしれません。 でも、やらさないと私が叱られるんです。指導が悪いと・・・ 毎月何度となく繰り返されること。 子供にさせるのが可哀想で、私がやってしまったこともありました。 子どもの作品なんだから、自由に伸び伸びでいいじゃん。 心では叫んでいましたが、新米には言えなかった。 万事がこうだから、すべてがきちんと!!じゃないといけない。 朝礼で並べば、真っ直ぐに。フラフラしない。 廊下を走ればやり直し・・・いつもですよ・・・ 私の神経が持ちませんでした。子供と楽しく過ごしたくても、 笑顔が減っていたと思います。 持ち上がりで2年頑張りましたが、とうとう病気になりました。 体中に蕁麻疹。胃炎。ふと気づくと恐ろしい!恐ろしい!と独り言。 60センチあったウエストが52センチになりました。 人間関係は最悪!お給料は10万弱でした。 2年で退職し、運よく惚れ込んでいた園に再就職。そこで10年過ごしました。ウエストは元に戻りました。 子供は皆笑顔でいます。でも、園を選ぶとき良く見てくださいね。 あまり素晴らしすぎる壁に貼ってある絵。運動会で見るお遊戯。 子供達に笑顔がはじけていれば、問題ないですが、 やらされている姿が見えたら、よく観察して下さい。 ここには書ききれない2年間。 祝賀会に出ることも、文集に投稿することも、たぶんないかもしれない。 でも、初めて雇ってもらって、勉強できたお礼は述べるべきかな・・・ 迷っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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