でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

ぐるんぱのようちえん （こどものとも絵本） [ 西内ミナミ ] 価格：1,100円（税込、送料無料) (2023/10/17時点) 楽天で購入

ぐるんぱのようちえんの作者、西内ミナミさんの訃報を知った。
今さら【オススメ】でもないけれど、
多様性が叫ばれる今こそ、老若男女、読むべき本だと思う。

絵本は、子供の目線で読んだとき、大人の目線で読んだとき、
その時々で感じることが全く違う。
子供の頃は、ぐるんぱに同情というか、かわいそう、皆ヒドイ、と思っていた。
でも大人になって、子育てをしたあとだと、
絵本の中の【大人】の気持ちもわかる。
なにかが違うから、はじくというのは、ある種自分を守るためでもあるから。
でも、適材適所がぴたりとはまれば、皆がhappyでいられる。
多様性の時代と言われる前から、ぐるんぱはそれを教えてくれていた。
ただ、かわいそうでもなく、ただ、酷いでもなく、意地悪でもなく、
必要とされる場所がある、必要とする人がいる、
それを見つけるまで大変なのは、生きている人すべてが抱えているのだと思う。
ぐるんぱが見つけたぐるんぱの場所、
私は私の場所をちゃんと見つけているだろうかと改めて思う。

声高に叫ばなくても、振りかざさなくても、
多様性という概念がなかったころから、静かに教えてくれ続けているぐるんぱ。
この先もずっとずっと残りますように、残せて行けますように。