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テーマ:高校野球(3681)
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『明徳義塾高校の馬渕監督』といきなりのタイトルで、???と思われたかも。
古い話ではありますが・・・。 でも、これで思い出せるかな? 1992年の夏の甲子園大会。 当時の花形選手は石川県代表、星稜高の松井秀喜(現ヤンキース)。 明徳義塾と星稜は大会2回戦で試合は行われた。 怪物松井に対して明徳義塾が出した結論が5打席連続敬遠というもの。 結果、3-2で明徳の勝利。 観客は大ブーイング。 「帰れ」コールが起きて。 世論的にも、大きな波紋をよびました。 明徳や高校野球連盟などへの抗議電話が殺到したという。 『一生に一度しかない高校生同士の対決を真正面対決させないとはなんたる教育者だ!』と。 明徳は、思わぬ形でその名を世に知られることになったんです。 当時わたしは20代後半(あ、年ばれた!)。 高校生が一つの目標に向かい、心をひとつに一生懸命がんばる姿は美しい。 チームメートが互いに切磋琢磨し、技や根性を磨き上げる青春物語。 甲子園出場ということそのものがすごいこと! 力と力の競い合い。 それぞれ県代表という大きな看板を背負い、自信とプライドを持って望んだ甲子園。 明徳ナインが怪物松井に対して、5打席連続敬遠を監督から指示されることになるとは、そして甲子園からの帰り道中、肩身の狭い思いをすることになるとは思っていなかっただろう。 きっと、真っ向勝負したかったに違いない(と思う)。 正々堂々と向かってきた買ったに違いない(と思う)。 かけがいの無いたった一度限り経験出来るか出来ないかの高校生にとっての甲子園。 どんなにものすごい評判の選手であろうと、真正面から勝負する!というのがわたしの信条。 これは、今でも変わりません。 ただ、その一方でわたしの中で別の信条があるのも事実。 その信条は、わたしが子供を生んで育児をし、子育てする中で少しずつ育っていったものです。 それは「勝利こそ全て」という考え方。 そこにプロセスは必要ありません。 方法も必要ありません。 勝利し、勝ち取ることが全て。 勝った時にはじめて、プロセスが意味をなしていく。 勝てた喜びを自分の物にして欲しい。 逆方程式です。 『負』か『勝』かのどちらかの選択。 選択の方法が問題なのか? いやいや、結果として『勝』は『勝』。 勝負して負けてしまったらそれまでだから。 だから、「5打席連続敬遠というのもやり方としてあり」だと。 人生の選択。 小学校までは、平等・公平という考え方のもとに教育がなされていきます。 最近では、運動会の選抜リレーなるものが消えました。 徒競走の順位ですら今は明白にされません。 平等である学校教育が、運動会というお楽しみの場で差別的なことはしてはいけないという考え方があるからのようです。 でも、中学校からは別。 学習面では評価・評定なるものがあって、内申がある。 部活も容赦ありません。 出来る者はレギュラーとなり、そうでないものは練習試合でさえ出ることがありません。 この時期から、少しずつ大人になってからの今時言われる「勝ち組」「負け組」のふるいがかけられるのかもしれません。 結局、競争なのですから。 他人との、自分との、そしてどう生きるかの勝ち負けの選択肢。 自分では気付かないけれども、どこかで少しずつその選択肢の結果が出てくる。 実は、我が家のツインズは共に野球部。 ひとりはレギュラーで常に試合出場ですが、片方は違います。 「勝利こそ全て」という考え方は、親としてはさぞ冷徹な結果主義に思われるかもしれません。 家庭は殺伐としてる? でも現実は、こてこての義理人情派なんです^^;;。 人としてどう生きる? 大切な物を守るためにどうする? が、我が家の日常テーマです。 勝負に負けても、ただで負けるな!精神かな? 馬渕監督の決断は、勝つことにこだわったのでしょう。(当然ですよね) 子供達に「勝」を得て欲しい。 勝つためにつなぎのバントというのがある。 そして、敬遠というのもある。 勝つためのひとつのやり方なんでしょう。 でもその後、子供達の心のケアを一手に引き受けたと聞きます。 子供達の精神的負担を少しでも自分が引き受けられたら・・・。と。 明徳義塾は数年後の甲子園準決勝、その時の怪物は松坂大輔でした。 もうあとちょっとで、勝利が見えた瞬間、横浜打線の猛攻に会い軌跡の大逆転で負け。 そして、初めての甲子園全国制覇!は2002年の時。 松井敬遠の呪縛から10年かかって解き放たれた瞬間。 松井は馬渕監督に祝勝のメッセージを送ったそうです。 なんだか、わたしもよかったな~~と思いました。 ふと、思いたって学生時代野球に明け暮れてた旦那に聞いてみました。 「ね、パパが馬渕監督だったら敬遠の指示出した?」と。 「ばかやろ~~。真正面から勝負させるに決まってるだろう! 打たれたら砕け散るだけよ~~。」だと。 ふーん、だろうね。 だから、うちの子供達いつも砕け散って傷だらけなんだわ。 最後に・・・ ここまで記事を書いてみましたが。 思うところいろいろあり悩みますが、わたしの結論は「勝負」です。 打たれても勝負。 今や、高校野球は自分の息子目線ですから。 自分の子供があそこに立っていたらどうして欲しいか? と聞かれ、ただただ純粋に思いっきり投げて欲しい! 自信持って投げたボールをしっかり打たれたとしても、最後は自分自身でしっかりと立ち上がれよ! ってところですかね。 先日、春の選抜高校野球がありました。 息子たちと観戦しながら、ふと馬渕監督って今どうしてるんだろう? なんて思っちゃったんですよね。 今日の記事、どんな風に書き上げたらいいのか・・・って迷いながら、自分の中でも考えがきちんとまとまらなく3日間ほどかかってしまいました。 皆さんのご意見が聞けたらうれしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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