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前回の話の続きです……
『本当は そこはカラオケじゃないんだろう』 夫は しつこく言ってきました わたしは携帯に掛かってくる夫からの電話は カラオケの廊下に出て話していました 他の部屋からも かすかに歌声が聞こえてきています どうして カラオケでは無いと思えたのでしょうか カラオケでは無いとするとホテルにでも男と居るとでも言いたいのでしょうか…… とにかく 不味い…… わたしは 皆に夫の状態を話し 一足先に帰る事にしました せっかく盛り上がって居るところをブチ壊した事を謝りました そして 夫婦の事で皆に迷惑を掛けるつもりは無い事 これからも またこうして とても会える状態では無い事 だから もぅ連絡も取らないと話ました それでいいと思いました どの道その日初めて会った人たち お互いに本名も職業も住まいも分かりません ただネットのゲームで よく遊んでた人たちです もぅ会えなくなろうが何の支障もありません 皆も それを理解してくれました わたしは急いで子供を保育所へ迎えに行きました 時刻は夕方の四時半前だったと思います そこの保育所は一度夫と映画を観に行く為に預けた所です あの男の事だから すでに保育所で わたしを待ち伏せしているかもしれない 不味い…… 子供を連れてカラオケに行った嘘がばれてしまう…… そして その日のわたしはロングスカートを履いていました 長く横にスリットの入ったロングスカート…… スカートなんて履くのは2~3年ぶりくらいでした 自分一人で久々に出掛けられるのが嬉しくて つい気合いが入ってしまいました こんな姿を見られたら ますます疑わられるんだろうなぁ…… 夫に嘘を付いてまで遊びに行ったわたしが悪い わたしはある程度覚悟を決めました 保育所に着くと 保育士さんが 『さっきタクミくんのお父さんが来て、ここにタクミくんが居るのを確認して行きましたけど……大丈夫ですよね……?』 と不安そうに言いました きっと夫の普通ではない態度を見て何か察したんだろうと思います わたしはニッコリ笑って 『ええ 大丈夫ですよ。』と答えました。 タクミのその日の様子を聞いて 料金を払い 保育士さんに ありがとうございます と頭を下げて保育所を出ました すると そこに やはり 夫が腕を組んで立っていました…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月05日 06時04分39秒
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