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カテゴリ:日常生活
引き伸ばしにしてすいません^^;
では、前回の続きです。
高校一年生の男の子が60キロ以上もある道を経てやってくる・・・ 一体何の為に??
てか・・・来るなら電車で来いよ・・・・(^_^;)
わたしは高校の時に バイクの事故で友人を二人亡くしている。 バイクは怖い・・・
無事に着いてくれればいいけど。。。
わたしは ハラハラしながら彼がやってくるのを待っていたのでした。
その時 東京に転勤して しばらくしてから わたしは営業所の所長になり、 元夫は 課長に昇格してました。
その わたしが所長になった時も酷い有様で ずっと所長でやってくれないかと本社から言われていたのを わたしは拒否してたんですけど
ある日本社から わたしの営業所に小包が届いたんです。 わたし宛に。
開けてみると・・・
わたしの名前が入った所長の名刺でした(o゚∀゚)ブハッ∵∴
なんて強引な会社なんでしょう・・・ しかも そこの営業所は スタンドの上が立体駐車場になっていて そこの経営も任されていたんです。
わたしが所長をやらされた当時は 不良債権や未回収がひどいもので・・・ もう わたしは毎日 サラ金の取り立てのごとく走り回る日々・・・ 朝っぱらから 深夜まで・・・・ あれには 本当に泣けました。
2年で赤字を埋め 未回収分を全て回収して スタンドも利益を出せるところまで持ってくと決心していたので辞めましたが(-_-;)
急性胃腸炎で入院したりしてました^^;(←やけ酒のしすぎという噂もある。)
まぁ 話が飛びましたが 朝 花屋の親父から電話をもらい その息子君は 昼過ぎに なんとか そこへ到着したのでした。
営業所の傍にある ちょっとお高い小料理屋へ 彼を連れて行き お昼御飯を食べる事にしました。
わたし 「なんで源チャリで来たのさ?電車でおいでよ。」
彼 「源チャリの免許取ってさ 源チャリ買ってもらったから ちょっと遠出してみたかったんだよね。」
わたし 「なんだ それだけの理由かい・・・何かあったのかと思ったよ。」
彼 「今 花屋の前のスタンドでアルバイトしてるんだ。 そこの所長がやる気ない感じでさ、ちょっと話聞いてもらいたかったんだよね。 てか、昼間から刺身定食ってすげぇ~~ 俺こんなの初めて!」
わたし 「そう? いっぱい食べてね^^」
彼 「超 高そうなんだけど・・・。」
わたし 「お金の心配は しなくていいよ。 君のお父さんから今度回収するから」
彼 「うん。 そうしてよ~ いただきま~す。」
でも 彼は とても痩せていてガリガリ体系 そして 食が細くて ほとんど食べません。
お刺身を2/3ほど食べて ご飯は ほぼ残して お味噌汁を ちょっと口を付けた程度。
それでも わたしに気を使い 頑張って食べた事を わたしは知っていました。
わたし 「無理しなくていいから 残していんだよ^^」
彼 「うん・・・・ごめん。 俺あんまり食べれないんだよね・・・。」
本来なら食べ盛りで どこまでも食べるハズのお年頃。 彼は やっぱり何らかの問題を背負っているのだろうか。
それでも 彼は中学には ほとんど行かずにしても 成績は超 優秀らしく 高校生にもなっている。
でも相変わらず 学校には行ってない様子。 きっと このままだと中退になるのかもしれない。
何か理由があるハズなんだろうけど、 わたしには聞けなかった。
彼は とても敏感で とても賢くて、傷つきやすいのも見ていて分かる。 わたしが余計な事には つっこまない方が良さそうだ。
彼の今のバイト先の 所長の話をしばらく聞いていて
彼 「あの所長さぁ~ みんなが‘もっと こうした方がいいんじゃないの?‘って事も 全然実行しないしさぁ~ お客さんも文句ばっかりだし 超やりずらいよ~」
わたし 「あ~ あの人はね~ とても努力家なんだけど、人にモノ言うのが苦手だしねぇ 人の上に立つには向いてないのかもねぇ^^;」
なんて 他愛もない会話を繰り返して また 長い時間かけて バイクで帰るんだから 夕方前には帰りなさいと伝えました。
彼 「ご馳走様でした。 ありがとう。 また・・・来てもいいかな・・・?」
わたし 「いつでも来て構わないのよ。でもね電車で来てね^^; 横浜新道を源チャリで来るなんて 危ないのよ?」
彼 「結構面白かったけど・・・でも帰るのだりぃな・・・」
わたし 「お願いだから 気をつけて帰ってね。」
そう言って わたしは交通費として3千円 渡しました。
お金ならあるからいらない。と言われましたが、強引に いいから貰っておけ!と渡しましたが
じゃあ貰っておくよ と彼が財布を取り出してお金をしまうと、 彼の財布に万札が何枚も入ってるのが見えて お金を渡したのを後悔しました(´゚ω゚):;*.':;ピュッ
さすが社長の息子・・・一体こずかい いくらい貰ってるんじゃい・・・(-_-;)
そうして彼は 帰っていきました。
わたしは何だったんだろうと考えていましたが その時は ただ源チャリを買ってもらえた嬉しさから遠出をしたかっただけなんだろうと思っていましたが。
それから しばらく経って 課長だった 元夫が営業所に電話をしてきて
「この間 あいつ(花屋の息子)来たろ? あいつさ お前の事 好きだったみたいだよ。」
そう言われた時に 初めて ‘え? ・・・そうなの?‘と思ったのでした。
前から 花屋の親父には そんな様な事を何となく言われていて それはないよ~なんて言って まったく信じてなかったのですが。
当時 彼が16歳で わたしが24歳。
わたしから見たら 当然 恋愛の対象になるはずもなく。
また 相手もそうなんだと思っていました。
彼が もし本当に わたしに好意を抱いていてくれていたとして、 はるばる60キロ以上も離れた わたしの所に会いに来てくれていたんだとしたら、
勿論 わたしには 彼の気持ちに応えることは出来ませんが、 特別 期待させる事を言うのではなく、 何かもっと それなりの対応をするべきだったのではないかなぁ~・・・ と深く反省してしまいました。
「また 来てもいい?」
彼は そう言っていたけど
それ以来 二度と来ることはありませんでした。
あれは 彼なりの けじめだったのでしょうか。
彼は どうしているのかな。
花屋が存在する限り 確かめる事は 出来るかもしれない。
でも 確かめてない。
彼が どうか現在幸せに暮らしていますように。
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