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カテゴリ:過去
これは わたしが21歳くらいの時のお話。 当時 ガソリンスタンドの所長だった6つ上の彼氏(元夫の部下だった人) が、仕事上で尊敬出来ずスタンドを辞め、 アルバイトを探していて 中古車販売店のメカニック募集の広告に目が行き 駄目元で面接を受けた(普通は女の子は整備士として扱ってもらえない。)
その時の わたしは車もバイクも大好きだった。 車やバイクをいじる仕事がしたかったけど 女であるが為に断られるので自動車整備士の資格を自分で講習を受けに行って 勉強中の身だった。 すでに大型自動車の免許は取ったばかりだった気がする。
そこの中古車販売店は走り屋系の車と外車が目立った店だった。 ハチロクやシルエイティーなどの車が並んでいた。
比較的若い年代(20代)のスタッフたちが居て 面接は そこの店長と社長と行った。
社長に 「車やバイクは好き?」と聞かれて 「大好きです!車を触れる仕事がしたいんです。 自動車整備士の資格も現在取る途中です。 バイクも今まで 彼氏はバイクを持ってる人ばかりでした。 バイクの免許はないですが、乗ったりするのは好きです。」 と話すと、社長は とても嬉しそうだった。
「そっかー 車もバイクも好きかぁ! 俺はね バイクが大好きなんだよね! だから そういう子じゃないと雇いたくないと思ってる。 よし決まり!採用ね!」
あっさり その場で採用が決まった。
他のスタッフたちは とても驚いていた。 この数ヶ月 十数人の面接を行ってきて 一体何が気に要らなかったの?ってくらい全部落としてきたそうだ。
わたしのポジションは一応、メカニック。 それと洗車や その他の手伝い、幅広くオールマイティーに、という事だった。
仕事は楽しかった。 真冬の寒いなか水道のホースの洗車などは手が動かなくなったりで辛かった時もあったし、 冬の雨の中 寝板なしで、ジャッキアップした車のオイル交換などをやったりして 作業着がずぶぬれになりながらの作業もあったりしたけど、 スタッフ全員が優しかった。
特に社長には気に入られてて、 トランスミッションのオーバーホールなど一緒にやったりしては 色んな作業を教えてくれた。
店の売上は当時好調だったらしく、社長は2000万円くらいの60ベンツや BMWなど数台を持っていた。
社長は、 「俺さー 最初は車の乗り方とかを教える仕事がしたいなぁ~と思って 自動車学校の教習員やってたんだよね。 でもそのうち白バイに乗りたくなって、警察官になった。 んで、車を売る仕事がしたいなぁーと思って今の仕事してんの。 俺は 車とバイクが本当に好きなんだよなぁ~。 だから なおなおみたいな女の子見てると嬉しくなるよ。」 と言って 可愛がってくれていた。
入社して2週間ほど過ぎた時に わたしの歓迎会をしたいと言われ 高そうなお寿司屋さんで 飲み会が行われた。
お酒が好きなわたしは ついつい飲み過ぎてしまって フラフラになりながら トイレに行って 出ると、 トイレのドアの前に社長が居た。
社長は 「なおなお~ 大丈夫か?」と言うと
キスをしてきた。
アルコールでぼんやりする意識の中で何が起こっているのか分からなかった。
「なおなお・・・お前可愛いよなぁ。 仕事も一生懸命だし。 好きだ・・・・」
そう言って抱きしめられた。
怖くて身体が固まった。
何この人・・・。
そんな風にしか思えなかった。
その後 普通に皆のところに戻り普通に接していた。
酔った勢いなの? そう思っていた。
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最終更新日
2009年12月13日 11時21分16秒
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