たくやのバトルドア

すみませんでした。

勝敗も内容も予想は外れまくり、
前回書いた記事がクソの価値もなくなりました（笑）

今回のＭＡＸは驚いた。
特に優勝した自演乙には驚いた。
もう終わった選手と決め付けていましたが、
一番驚かされましたよ！
もろもろの運は味方していたけど、
それでも、あれ程までの確変があるとは。
乙さんにはマジで謝りたい気持ち。すみませんでした！



それでは、一つずつ感想を。


＜第１試合　日本代表決定トーナメント１回戦（１）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
○　龍二（日本／リアルディール／第２代ＲＩＳＥ７０キロ級王者）
×　城戸康裕（日本／谷山ジム／Ｋ－１ＭＡＸ２００８日本代表決定トーナメント優勝）


ローを走らせる城戸に対し、やはりパンチで勝負の龍二。
ごひいきにしてるのは城戸で、走りまくるローを前に
テレビに声援を送る僕。
いいぞ！その調子で蹴りまくれ！！
しかしコーナーに詰まったところでパンチを被弾、
開始早々のダウ～ン！
あああ、うまいところでもらっちゃったなぁ。
っていうかその場所でロー蹴り続けるのはまずかったんじゃ・・・

しかし去年あたりから気持ちの強さも見せる城戸は、ここから怒涛の反撃に出る。
フラフラになりながらもパンチをヒットさせ、ヒザで龍二を押し返す！
うおおおお！すげー！

だが結局倒しきるには至らず、判定で龍二・・・。
う～ん惜しい！
城戸の攻撃もかなり当たってたはずなんだけど・・・ホントにタフだなぁ。




＜第２試合　日本代表決定トーナメント１回戦（２）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
○　長島☆自演乙☆雄一郎（日本／魁塾／Ｋ－１ＭＡＸ２００９ベスト１６）
×　名城裕司（日本／Ｋ ＮＥＴＷＯＲＫ 国士会舘）


名城ってボクシングの名城の兄弟なのか！
にわかに期待が高まった。
いつもアホみたいだとしか思ってないＴＢＳの煽りＶだが、
初めて役に立ってくれたｗ

しかし試合は自演乙の秒殺！
解説でも言ってたけど、体格がちょっと違ったね＾＾；
乙さんの気合いが去年とは違って、
相手のパンチが少しヒットしてもひるまず打ち続けてくる。
攻撃の多彩さは落すことなく、積極性だけがパワーアップ。
これは・・・すごいんでわ。




＜第３試合　日本代表決定トーナメント１回戦（３）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
○　中嶋弘貴（日本／バンゲリングベイ・スピリット／Ｋｒｕｓｈ７０キロ級トーナメント２００９優勝）
×　ＴＡＴＳＵＪＩ（日本／アイアンアックス／ＲＩＳＥミドル級トーナメント２００５優勝）


タツジ、前半から飛ばしていく！
パンチを的確にヒットさせ、中嶋の強引な反撃を誘う！
しかしマサト絶賛の右ストレートはブロックに阻まれ、
逆にスキを突かれてさらなるパンチを呼び込んでしまう。
おぉ、今日はいい時のタツジだ！
こういう時は本当に強いし巧い。
あとはいつもの課題で、これが最後まで続くかなのだが・・・
と思っていた矢先、わずかなスキを縫って中嶋のパンチがヒット！
たっつん転倒！！
スリップかとも思ったが、判定はダウン。
本人は抗議気味に立ち上がるが・・・足に来てるしなぁ。

その後のタツジは完全に主導権を握られ、反撃もままららない。
完全に効いてしまっていて、パンチを出してるんだか
相手の肩に腕を預けて休んでるんだか、分からない状態。
多分プッシュして距離を保ちたくて、でも力が入らなくて・・・という状態だと思うが、
好きだった選手として、見てられなかった。
その後、同じような"効かされスリップ"でダウンを宣告され、
あえなくノックアウトとなった。

来年また出番があるだろうか・・・？
分かってはいたが、どんどん打たれ弱くなっている。
本人のためにも、引退を考える時か。




＜第４試合　日本代表決定トーナメント１回戦（４）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
○　日菜太（日本／湘南格闘クラブ／初代ＲＩＳＥ７０キロ級王者）
×　山本優弥（日本／青春塾／Ｋ－１ＭＡＸ２００９世界３位）


さてさてー１番楽しみな試合が来たぞ！
ヒナタは前評判通り、ミドル蹴りまくり！
これをかいくぐって中に入ろうとするも、その威力に止まってしまい
なかなか上手くいきません → 判定でヒナタ勝利！
というの方程式なのだが、
山本相手でも十分通用している。
というか、それを実行できる裏打ちがちゃんとあって
スウェーバックの巧さや、ボクシングがそれだ。
特にボクシングは、解説の言葉を信じるなら最近になって上達したもの。
そのパンチはストレート系とフック（体を入れ替えて距離を取るためのパンチ）に
特化しており、ミドルを活かすために習得している、
自分がミドルの選手だということが良く分かっている、と分析できる。

彼を知り己を知れば・・・というが、自分のことをよく分かっていれば、
勝率とは跳ね上がるもの。
ヒナタ陣営の素晴らしさをみた。

しっかし・・・このペースでトーナメントは無理だろ。
３ラウンド、山本はミドルの距離を見切り、
キックをスウェーで避けはじめる。
これは腕でガードするのを止める作戦であり、
ヒナタの作戦は根本から覆ってしまう。
やはり終盤ともなればヒナタの方も修正する体力が残っておらず、
完全に山本ペースに。
代わりに山本としては出入りのレンジを伸ばさないといけない訳で、
こちらも捕まえるにはちょっと体力不足だったが・・・。

判定はヒナタ。
しかしこの時点で、優勝はちょっと厳しいのでは？という気にもさせられた。
ヒナタはもう一つ泥臭さというか、
理想のプランに準じる以外のことも覚えないと、
トーナメントのような長丁場を戦うのは難しいと思うなぁ。




＜第６試合　日本代表決定トーナメント準決勝（１）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
×　龍二
○　長島☆自演乙☆雄一郎


龍二に削られた城戸が上がってくると思ったが、
城戸に削られた龍二が上がってきた（笑）
乙さんはまたも序盤からバチバチの打ち合い！
既に聞かされている龍二はあっさり下がってしまい、
パンチを被弾してＫＯ負け！
いいところなく敗れてしまった。
これで２試合連続の無傷勝利！
優勝へ大きく弾みがついた。




＜第７試合　日本代表決定トーナメント準決勝（２）　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長１Ｒ＞
○　中嶋弘貴
×　日菜太


開始直後は下がりながらのミドルも決まり、
この試合もなんとかこのペースで・・・
と思わせたヒナタだが、中嶋のパンチに捕まってしまい、
一撃ＫＯ負け！
こちらの試合も、消耗が少ない方が順当に勝つという
トーナメントの宿命をなぞる結果に。

ミドルを軸に・・・って判定を前提とした戦い方だもんなぁ。
どこかで捕まってしまっても、確率論的にちっとも不思議ではない。
遠めから打ちまくる戦い方でＫ－１を制したのは、
これまでの歴史でもシュルトさんのみじゃないか？
だがそれも、あの圧倒的なリーチと体格差があって初めてできる訳で・・・
同じ体格の者同士が戦うＭＡＸにおいては、
ヒナタは根本的な戦術の見直しが必要かもしれないね。

と、ここまでヒナタに対して言いたいこと言ってきたが、
今日一番見てて面白かったのもまた、ヒナタだった！
やっぱりエース候補ですよ。
来年もまた、楽しみにしてます。




＜第１０試合　日本代表決定トーナメント決勝戦　Ｋ－１ルール　３分３Ｒ延長２Ｒ＞
○　長島☆自演乙☆雄一郎
×　中嶋弘貴


おぉぉ、まさかの組合せになったなぁ。
乙さんはここでも飛び込んでの打ち合いに挑むが、
そのコンビネーションが巧くて
中嶋はなかなか強打が当てられない！
それでもやはりそのキレはすごくて、当たればもしや・・・と思わせる。

２ラウンド、ガチで好調の乙さんがこのまま押し切るかというところで、
ついに中嶋の右が炸裂！！
自演乙ダウンキター！！！（笑）と思ったが、乙さんなんとかこらえる。
タツジもヒナタもこの一発で完全にやられてしまったのだが、
意地を見せる・・・ははっ、やめろよ乙さん。
そんなキャラじゃないじゃん、似合わないじゃん・・・・・
ファイナルラウンド、畳み掛ける中嶋。
逃げずに打ち合う乙さん！
おいおい、一度あの強打をもらっちゃってるんだぜ、
ホラ距離を取れよ。フェイント入れて休めよ・・・
しかしこの打ち合いを制したのは自演乙！
カウンターのフックが決まり、中嶋立てず！！！
うおおおおお！！！！！
まじかマジかまじか！！！！！

乙さん、３連続ＫＯで優勝！！！！


いやー、感動してしまった。
全く関係のないパフォーマンスを繰り返し、
格闘技は趣味だと言い切ったはずの男。
世界の壁を痛感させられ、
表舞台から去るはずだった男。
それがプライドをかけて強さを取り戻し、
真っ向から打ち合い、
優勝をさらってみせた。
これには感動せざるを得ませんでした。



３試合全ての試合を殴り合いで片付け、
内２試合は早い段階のＫＯ。
ヘビー級でいうところのカラエフみたいな流れだったな。
彼はトップの壁に跳ね返されつつあるが、
自演乙はどうなるかな？
世界大会が楽しみです！