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カテゴリ:バリュー投資
なぜ利益に対して株価が低い(PERが低い)ほうがいいのか?
一つの考え方として配当利回りとの比較する方法があると思います。 配当利回り=配当÷株価 PER=株価÷1株利益 ですが、このまま「高いほうが良い」配当利回りと「低いほうが良い」PERを並べると分かりにくいので、PERの逆数である「益回り」を使うことにすると以下のようになります。 配当利回り=配当÷株価 益回り=1株利益÷株価 配当利回りの考え方は、株主の手元に届く配当が高いほど魅力的ということですが、益回りについても株価に対して利益が多いほうが魅力的ということになります。 ここで疑問になるのが、配当は株主のモノになるのに対し、会社の利益は株主のモノではない(利益全額を受け取るわけではない)のに、両者を同列に考えてよいのか?という点です。 これに対しては、一般的に「配当は利益から支払われるので利益が多い会社ほど増配の可能性が高い」といった回答がなされているようです。 ただ、利益に対する配当の比率(配当性向)を決めるのは、原則として会社の経営者です(株主総会で決めるのだから株主が決めるという意見もありますが、話を簡単にするために「一般的な日本の上場企業」のケースを想定します)ので、利益が多い=配当が多いとは言い切れません。 利回り投資をするのであれば、過去の配当の動向(経営者が配当に積極的か?)と、利益や配当性向から検討すべきというのが私の結論で、利回りとの比較ではPERはあまり役に立たないということになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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