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カテゴリ:バリュー投資
先日提起したPER投資に関連する問題点
>1.利益は配当として支払われる分以外は、株主の手元に入ってくるわけではなく、原則として会社に蓄積される。 について検討します。 まず、なぜ会社は利益の全額を株主に配当として払わずに蓄積させるのか?については、将来の経営不振による赤字や、設備投資や研究開発のために取っておくという考え方が一般的のようです。 ここで注意すべきは、赤字に備えるというのはともかく、設備投資や研究開発といった利益の使い道です。 お金の使い方を決めるのは経営者ですが、経営者がお金の使い方を間違えて役に立たないものに浪費してしまうと、せっかくの利益が全く意味のないものになってしまいます。 「そんなものに無駄遣いするなら配当しろ!」ということになりますので、経営者のお金の使い方にも気を配る必要があります。 利益を浪費する会社にPERが低いという理由で投資してみても、結果的には高い回収率にはなりません。 これに対し、経営者のお金の使い方に信頼が置ける場合は、配当利回りが低くてもPERが低ければ魅力的ということになります。 利益の蓄積による資金を有効に使い、さらに利益を上げれば配当も増え、株価も上がるという好循環が生まれます。 ただし実際には、お金の使い方が信頼できる会社を見つけるというのが、簡単ではないのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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