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カテゴリ:個別銘柄
主力銘柄の1つである武田薬品が今週急騰し、6000円台まで上昇してきました。
一般的に、薬品株は「ディフェンシブ株」と呼ばれます。薬品業界は業績が景気変動の影響を受けにくいので、下げ相場に強いといわれています。 また、武田は毎年確実に増益・増配を継続するので成長株的位置づけで長期投資するという考え方も一般的なようです。 ただし、私の考えでは武田は「循環株」です。 武田とTOPIXの比較チャートを見ると、この5年間で武田の株価は市場全体にほぼ連動していることが分かります。これではディフェンシブとも成長株ともいえません。 ITバブルがピークを打った2000年の春、市場全体のピーク打ちに少し遅れて武田の株価も4月に8000円でピークを打ちます。このときのPERは約50倍弱です。 その後チャートにもあるように市場全体の下げに連動し、市場全体のボトムアウトに半年程度遅れて2003年の秋に4000円を割ってから上昇に転じます。このときのPERは約12倍です。 2000年から2003年まで武田の利益は2倍になっています。それに反して株価は半分になり、PERは4分の1となりました。これを「調整」と呼ぶには無理がありますし、「ディフェンシブ」なんてあり得ません。 従って、武田は市場全体に若干遅れて株価が動く循環株であるというのが私の結論です。 市場全体に若干遅れるというのはとても分かりやすい傾向です。市場全体さえ見ていれば投資判断ができるのですから。 思うに、武田のような超大型株で外国人等の機関投資家に人気の銘柄は、薬品株としての側面より市場の主力株としての側面が色濃くなる傾向になるのかもしれません。 8月の衆議院解散後に外国人が日本株を大量に買っているようですが、それに少し遅れて武田にも買いが入ったと考えれば分かりやすいでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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