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カテゴリ:資本政策
ブルドックのポイズンピルに関する高裁の決定は、スティールを乱用的買収者と一蹴しています。
「経営に興味なし」発言は余程効いているのではないでしょうか? 結果としてはブルドック経営陣の勝利と考えて良いと思います。 さて、それはさておき我々個人投資家にとってはどうなんでしょうか? ブルドックはスティールの予約権を「買い取る」わけですから、スティールに対して経済的利益を供した形になります(乗っ取り屋からの株の買い取りと大差ない?)。スティールのトータル損得は計算していないので不明ですが… ブルドックの株主は、付与された予約権を行使して手持ちの株が4倍になりますが、株価が権利落ちしているため必ず儲かるとは限りません。 なお、権利落ち時点では高裁決定が不透明であり、権利落ち後も理論価格より株価が急騰した局面がありました(ポイズンピルが無効となれば割安という判断?)。そこで売り抜けた既存株主は儲けることができるはずですが、売り損ねた株主にとってはニュートラルでしょう。 つまり、経営陣は保身に成功、スティールも一定の投資回収に成功、株主にはあまりメリットなしという結論になってしまいます。 東京高裁がスティールをこれだけコキ下ろした前例を作ったわけですから、スティール関連には手出し無用といったところでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.09 21:26:08
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