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知床が世界遺産に登録されるかもしれない。オホーツク海に住むクリオネと、冬の終わりに押し寄せる流氷くらいしか目だったものが無い道東にとって、観光の大きな呼び水となる可能性は高い。だが、当局者たちが、しっかりとしたビジョンを持っているかは疑問である。どうせ、世界遺産に登録されることだけに奮闘し、登録された後に「で、どうすりゃいいんだ。」となるのが関の山だろう。地方の観光戦略とは、所詮その程度なのである。できれば、国による主導の下で、観光戦略がなされるべきだと思う。
第一、予算面において、地方でできることは限定的だ。世界遺産登録に伴う補助金が交付されたところで、維持費やPR費用に消え、肝心の観光には回せ ないだろう。 ものめずらしさに惹かれて、自然を愛する爺さん婆さんたちが知床に行くとする。「こりゃ大したものですの~。」「ため息しか出ませんわ~」と感動するもの、広大な知床半島の全容を見ないまま、「鹿も見れたし帰りますか。」となる。そして帰りの飛行機の中で、「なんか、お金がかかり過ぎた割には、見れたものが少なかったですの~」となる。羽田から行くには、新千歳空港からさらに乗り継がなくてはいけない。移動だけでも丸一日を要する。二泊三日の観光なら、間の一日しか時間が無い計算である。そうなれば費用に占める、移動費や宿泊費が8割近くになるだろう。「浅い内容だった」と思われるのは当然である。 知床の上空を空中散歩できたり、せめて北海道内での航空運賃を低く抑えることができなければ、道東が“観光立国”にはなれないであろう。何の戦略もなしに「世界遺産」に登録されても、そこから得られる利益は小さい。とは言いつつ、知床が登録されれば、俺は行くね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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