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株のトレードを始めて、もう三ヶ月が経つ。実際、大して売買できずに、時を過ごしてしまった。一月にウィークトレードどころかマンスリーとレーダーにまで成り下がっている。それでも、売った時点で買値を上回っていることを「勝ち」とするなら、今のところ2勝1敗である。コンフェデレーションカップのブラジルの成績(予選)よりもよい計算だ。
俺はてっきり株の売買ってはハイリスクハイリターンの危険な戦いだと思っていた。一度足を踏み入れたら最後、テクニックと金だけがモノを言うような血なまぐさい世界に見えていたのだ。 俺の想像の中では、「兜町」は悪の総本山で、証券会社はその手先。銀行預金や郵貯への貯蓄に励む善良なる資金がいて、株式で儲けた人間は「仮面ライダー」である。株で儲かった人間は正義の味方だと思っていた。この俺の想像図は、理屈としても全然おかしな話だが、社会的に見たらもっとおかしい。なぜなら、株で大金持ちになった人間は金融の秩序を乱すことがよくある。 話がそれたが、株式売買は俺の想像とは違っていた。そこはハイリスクハイリターンが渦巻く不健康な闇世界なんかではなかった。むしろジリ足で、生活習慣病とは無縁のものである。株価はせいぜい2%上下するくらいだし、取引時間は朝九時から午後三時までだ。 そういうことを考えれば、世の主婦たちが、株の売買にはまるのも無理はない。金の運用にも、暇つぶしにもなる。一挙両得だ。午前中の暇な時間に、インターネットしながら、適当な株を買う。11時半に昼ごはんを用意する。律儀なことに、東京証券取引所も11時半から12時半まで昼休みだ。そして、笑っていいともを見ながら、株の売買を続行する。証券所が締まる午後三時。お買い物と子供のお迎え時間である。 主婦の生活習慣とここまでぴったりと合致していて、個人投資家が増えないわけがない。挙句、今は超低金利時代である。 旦那は、妻がトレーダーになって、どう思っているのだろう。会社から帰ってきて、妻に株の話ばかりされて「また、株の話かよ~」とかになっているのではないか。「俺の貯金が抜かれてしまった。」という情けない事態も起こりうる。株の売買が夫婦関係を乱す可能性も考えられるのだ。 男として思うが、妻の両目が「¥」になってしまうのはあまりいいものではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.29 15:11:31
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