|
カテゴリ:レッスン風景
ピアノという楽器は、 打鍵する時の強さ(というか速さ)によって、 強弱の変化をさせ、表情をつけることができます。 f(フォルテ)と言われたから強く弾き、 p(ピアノ)と言われたから弱く弾く というのは 本当の表現ではありませんが 「楽譜に書いてあるから そう弾いている」 という子は 多いですね。 ちょうど、そんな生徒さんが『オルガンピアノの本』4巻で、 ハイドンの交響曲94番の 2楽章を易しくした 「れんしゅう曲」を レッスンで弾くことになりました。 交響曲第94番 ト長調『驚愕』 2楽章 アンダンテ ハイドンが、聴衆を驚かそうとして作曲した と言われている、有名な曲ですが 生徒さんには、この曲が「びっくり」とか「驚愕」と 呼ばれていることだけ説明し、 どうしてなのか、考えながら聴いていてね、と演奏してみせます。 慎重に、できる限りのpp(ピアニシモ)で弾き続け、 ここぞ!というところで 渾身のff(フォルテシモ)。 文字通り、生徒さんは 飛び上がりました。 (注:オルガンピアノの楽譜には、このffは書かれていません。) その後、この生徒さんは (少なくともこの曲に関してだけは) 真剣にピアニシモ、フォルテシモを表現しようと 全力投入してくれます。 こういう事には 燃えるのですね、子供って。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|