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カテゴリ:レッスン風景
私の担当している 個人レッスンのクラスでは、 音楽用語・記号を、なるべく初めのうちから 丁寧に教えるよう心がけています。 ですから 曲の中に 音楽記号が出てくると 初めて出てきたものは もちろん、 それが既に 教えた事であっても 必ず 再確認します。 だって、人間 1回習ったくらいじゃあ、 そう正確に覚えては いられませんもの。 【クレッシェンド】の場合 私 「クレッシェンドって、何かな?」 生徒「…強くなる。」 私 「強く、なら f(フォルテ)でも いいのでは?」 生徒「えっと、そこから 強くなる」 ――はい、言いたいことは わかります。 「どう演奏するのかは、わかっている」事も わかります。 が、うちのクラスの生徒さん達には 「『音楽について全くのド素人』にも わかる言葉で 説明できるようにすること」 というルールを 言い渡してありますので あえて 意地悪く つっこみます。 私 「p の後に f があれば、そこから強くなるけれど?」 生徒「うー・・・そこから『少しずつ』強くなる」 はい、合格ー♪ クレッシェンドの意味は、成長する・育つ・伸びる。 『少しずつ』或いは 『だんだん』 時間とともに 大きく強くなっていくことを 意識していなくては いけません。 『自分には わかっている事でも、 他人に わかるように伝えるのは 難しい』 という事を 身をもって経験してもらうことで より、きちんと覚えてもらいましょう、という 先生の 愛情なのですが 伝わっているかしら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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