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鍵盤楽器で、ごく初期に教えることの一つは 『中央のドがどこにあるか』なのですが 緊張して、座る位置を間違える というのではなく 楽譜を見て、音だけ読み取り 高さを ちゃんと意識しない という あわてんぼうさんが、たまに います。 おっとりしたタイプの Mちゃんも その一人。 聴音をする時も 音はちゃんと取れるのに 何故か しょっちゅう1オクターブ高さの違うところで弾き 曲を演奏する時も 1オクターブ上にいったり、下にいったり。 言えば、すぐに気付いて 正しいところで弾けるので 楽譜を正しく読めないわけではないし 気をつけて聴くように言えば、高さも わかるのですが。 う~ん、音の高さが気にならないのだろうか。 先日も、レッスンで 『ブルグミュラー25の練習曲』の「狩」を弾いてくれましたが 演奏を始めた瞬間、腰を抜かすかと思いました。 私 「・・・もしもし、Mちゃん? 何か、ものすごくドスの利いた『狩』だけど 高さ 間違っていない?」 M 「あっ本当だ」 「狩」の 前奏部分、左手で弾く あの タ タッタ タッタ タッタ…の和音の動きを 1オクターブ下で 弾いてくれたのですよ。 (そして 右手だけ、本来の位置で弾いた) 馬に乗った人達が、さあ、これから狩を始めようと 馬を駆って 走らせてくる その蹄(ひづめ)がたてるような リズムの前奏部分。 これが 地響きをたてるような 重厚なスタートに。 バッファローの大群と 土煙が 見えた・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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