|
カテゴリ:レッスン風景
表現の助けになればと いろんなアイテムが登場する うちのクラス。 ブルグミュラーの「せきれい」のために 鳥類図鑑が持ち込まれたり メヌエットの「のり」を知ってもらうために 先生が踊ったり(ついでに生徒も躍らせたり) dolce(ドルチェ)そのものを見てもらおうと 大きな写真付き・イタリアのスイーツレシピ集 (ドルチェは、イタリア語で甘い物、デザートです)が 空腹感を感じはじめる夕方に登場したりします。 先日の、中世の貴族の靴の写真も アイテムの一つとして見せながら 「素敵でしょう? この時代の貴族は、男性も女性も かかとの高い靴を履いていたのよ~♪ どうしてだと思う?」 と問いかけてみたところ オシャレ靴大好きな中学生の生徒さん 「えっと…この時代、トイレがなくて 皆 庭で隠れて用を足したりしていたからー…」 そっちへ持っていきますか。 素敵な靴を 便所ゲタにしないでください。 正解は、「足がすらりと長く見えるから」。 で、薄い絹の靴を履いて つま先立ち状態で歩くのです。 踊る時も、上品に すっと小さく つま先から進む。 細かく連なる16分音符のパッセージは きめ細かく縫いこまれた 金糸の刺繍や 繊細なレースのように。 繊細な絹の靴を 踏み破らないように。 実物の写真の威力は絶大です。 昔の靴職人さんありがとう。弾き方、本当に変わりました。 (後は これが この先ずっと続けばよいのですが) ちなみに この後 貴族の衣服について話したところ 「当時の貴族は、長ズボンじゃなくて キュロット(膝丈くらいの短いパンツ) を履いていたのよ~」 『え~』 「で、足がむき出しにならないよう 長い白の絹靴下とか hoseホーズ(一見タイツ)を履いて」 『えーやだ~気持ちワルイ~』 と 男性貴族の衣装、大変不評でした。 バチカンの衛兵さんが着ている衣装、 ああいう感じですよね?(色はともかく)形としては。 なかなかオシャレだと思うのですが。 『見た目タイツ』が駄目だったのかなあ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|