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カテゴリ:レッスン風景
バスティンの「ピアノパーティー」シリーズは ABCDの4段階からなる導入テキストですが プレリーディング(五線を使わない)段階A・B巻では 『休符』というものが 全く出てきません。 その代わり、音符の長さは正確に守るように教えるので 必要な長さだけ弾いて、音を止めた後には 自然 次に弾くまでの『間』が 出現します。 この『間』が 休符の占める場所。 テキストでは五線譜導入のC巻から 休符が現れますが 休符が出た時に 初めて間を意識するのではなく それまでの体験の中で、音符を正確な長さで演奏すると 「ここに 静かな時間ができる」という事を 実感してもらうようにしています。 ここを 初めからしっかり感じておくと 後々 五線譜の楽譜に入って、休符が出てきても 音の最後まで聴いて、『間』も聴けるようになるのですね。 ピアノの生徒さんって、打鍵する瞬間は よく意識しているのに その後のびている音、その音が消える瞬間は 意外と聴いていないものなので、ここは かなりこだわります。 初めの一歩から。五線に入る前に。 美しい響きと、静かな『間』を聴ける子に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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